東京カクテル7デイズ2022

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 年に一度開催されるカクテル&BARのイベント「東京カクテル7デイズ」。

 カクテル最前線が体験できるイベントメイン会場「Village」を中心に都内87のBARにて開催されるイベント。

 11/5、6と行ってまいりました。

 お酒関連のイベントはコロナ禍では開催のハードルが高く、「東京カクテル7デイズ」での「 Village」開催は3年ぶり。

 自分もお酒関連の規模の大きいイベント参加は3年ぶりです。

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 事前に当日販売4,840円(前売りなら20%OFF)のカクテルパスポートを購入し、まずは天王洲で「 Village」(11/5、6開催)へ。

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 今回の会場はレストランとその前の大きなテラスでの開催。

 コロナ禍を意識してのことでしょうけど、今までの会場がかなり狭かったので、とてもいい判断なのでは?と。

 カクテルパスポートを提示し、専用コイン5枚に交換。

 全9ブランドによるPOP UP BAR で提供されるオリジナルカクテルを専用コインと交換できます。

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 POP UP BARには数多くの著名バーテンダーが自らカクテルを提供。

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 行きつけのばBARだと決まったカクテルを飲むことが多いので、とっても新鮮です。

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 シロップでお馴染みモナンのブースではモクテル(ノンアルコールカクテル)も提供。このコロナ禍でモクテルもあっという間に市民権を勝ち取りましたね。

 妻と二人でシェアして11/5にまず5杯を。

 

 そこから東京カクテル7デイズに参画しているBARへ。

 カクテルパスポートを提示することによりこのイベントのためにつくられたカクテルが、1杯1,100円(テーブルチャージ、サービスチャージ他別)で飲むことができます。さらにカクテルパスポートには参画BARにて使える1,000円のサービス券も付いてきます。

 

 せっかくなので、一度も行ったことのないBARを開拓して行きましょうと。未開の地、池袋に繰り出します。

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 まずは「Bar LIBRE」。

 日本だけでなくダナンにも店舗を置く、ミクソロジーバー。

 「ヘネシーミクソロジーコンペティション」で日本代表になった経験を持つ清崎雄二郎氏のお店こちらはずいぶん前から来てみたかったんですよ。

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 酒の再構築

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 紅葉

  酒の再構築は日本酒を使用せずに日本酒の風味を作り出したカクテル。

 ロングアイランドアイスティーの日本酒版ですよね。

 本当によくできてました。これは楽しかったです。

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 2軒目はとりあえず、晩ごはんを....とフードの品ぞろえがいいお店を選択。「COLORSOL RESORT」さんへ。

 居酒屋コンセプトのフレアBAR。フレアBARってどこもフードの品ぞろえがいいですよね。まぁ短時間しか滞在しないコンセプトじゃないからね。

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 あと大抵はフードが安くて美味しい。

 こちらもその通りのお店でした。

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 女たらしの禁じ手

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 いちじくとペアリング 

 「女たらしの禁じ手」は紫蘇を使ったカクテル。味わいは鍛高譚に近いものが。もともと紫蘇好きなんですよね。美味しかった。

 

 その次はJR東日本ホテルズの旗艦ホテル、ホテルメトロポリタン。

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 そこのBAR、「Bar ORIENT EXPRESS

 ヨーロッパの豪華列車「オリエント急行」をモチーフにしたお店。

 店内は徹底的に「オリエント急行」を模してあります。

 訪問時は既にお客さんがギッシリ。店内撮影はとてもとても無理でした。

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 大分35

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 オータムピッキング

 大分35は麹を使ったスピリッツ「TUMUGI」とすだち他柑橘類とシャンパン。すだちってなかなかカクテルでは登場しない素材なのでとっても新鮮。 

 オータムピッキングはグレナデンシロップを使用したThat's sweet cocktail。

 11/5の池袋巡りはこれでおしまい。

 

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 11/6はお昼過ぎまで全日本大学駅伝をTV観戦したあとに再度、天王洲の「Village」へ。

 この日のみ登場のバーテンダーさんのカクテルを。

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 「Tanqueray」 のブースでは今年の「Diageo World Class」の日本代表、「Wine & Bar 麦家」の緒方唯さんの世界大会での部門優勝カクテル「お屠蘇Martini」。

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 「TUMUGI」のブースでは今や「World’s 50 Best Bars」の常連。最も世界で有名な日本人バーテンダー、「Bar BenFiddich」鹿山博康さんの「麹ビターカフェ」を。

 「Wine & 麦家」は宮崎ですし、「Bar BenFiddich」はずっと満席の超人気店。なかなか飲むことができません。

 

 専用コインを使い切った後、この日は銀座へ。

 なかなか足を踏み入れくい高級店へ。

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  まずは「BVLGARI GINZA BAR」。

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 イタリアの高級宝飾品ブランド「BVLGARI」 の旗艦店である銀座タワーにあるお店。レストランがあるのは知ってましたが、BARもあるとので。

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 喉が渇いていたのでロングカクテル。

 「Cachi Chiarificato」イタリアでも「Cachi 」は柿。Yoghurt, GINにTonic water。せっかくの店なのにあっという間にゴクリ。

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 さすがはイタリアのブランド。イタリアのボトラーズブランド「samaroli」のウイスキーを揃える辺りがとっても素敵。

 でもカウンターでバーテンダーさんともお話しましたが、変な気取りは一切なく、素晴らしいお店でした。

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 この日は妻の誕生日で、妻のリクエストでお寿司で晩ごはん。

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 最後は有楽町の「THE PENINSULA HOTELS」の最上階の「Peter: The Bar」。

 ”読書の秋”をカクテルで表現。飲んだのは

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 T.M.C(ツムギメタルシティ)

 名前の通り、デトロイタメタルシティのインスパイア。

 TUMUGI、ウイスキー、イタリア産マラスキーノリキュール、イタリア産ハーブリキュールを使った。大人の味わい。

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 なんと言っても有楽町の最上階から望む夜景が素晴らしい。

 手前は皇居です。なかなか拝むことができない夜景でございました。

 

 ちなみに11/6に訪れたお店はスタンダードカクテルはBVLGARI で2,400円~、PENINSULAで2,800円~。なかなかいいお値段しますので、このようなイベントでハシゴできるのは本当にありがたかったりします。

 

 本当に久しぶりのBarの新規開拓。とっても楽しむことができました。

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ichiro’s malt秩父蒸留所 再訪

 11月13日の秋晴れの土曜日、秩父へ。

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 ベンチャーウイスキーichiros malt秩父蒸留所

 11年ぶりの再訪です。

 前回の訪問記はこちらに

 

 11年前は蒸留を開始してまだ2年。当然まだ秩父蒸留所で作られたシングルモルトウイスキーは世に出ておらず、社長の肥土伊知郎さんの実家だった旧東亜酒造で作られたウイスキー原酒をブレンドし販売していた頃。

 世間ではまだまだ知名度はなく、販売していたウイスキーが国際的なウイスキーコンペディションで賞を獲得し始め、一部のウイスキー愛好家から注目されていた頃の話。

 蒸留所訪問から11年、この11年でウイスキーを取り巻く環境は一変しました。角ハイをきっかけに日本でもウイスキーがブームとなり、2014年にはNHK朝の連続テレビ小説「マッサン」でブームに拍車がかかり、さらに日本だけでなく、世界中でウイスキーブームが到来。その中でもジャパニーズウイスキーは最注目され、熟成に時間がかかるウイスキーは全てのメーカーが原酒不足に。サントリーの山崎12年なんてかつてはスーパーでも買えたのに今やBarでもなかなか手に入らない貴重品に。白州12年は原酒不足が原因で終売に。

 簡単に数えられた国内のウイスキー蒸留所も次々と開設され、もうとてもとても覚えられないくらいに。

 訪問した翌年にイチローズモルトは秩父蒸留所の原酒を使用した初めてのシングルモルトウイスキー「THE FIRST」が発売。

 用意された7400本は即日完売。

 その後もウイスキーコンペディションで次々と最高賞を受賞。

 国内外で注目を浴び、売り出されるシングルモルトウイスキーは全て即完売。プラチナと化しオークション市場では10万円を軽く超えるウイスキーも。日本で最も入手困難なウイスキーになりました。

 買うことなんて到底できず、Barなどで飲むことができるイチローズモルトを飲み影ながら応援させてもらってました。

 見学用に作られてない秩父蒸留所、一般の見学は受け付けておらず、見学するには業界関係者の紹介が必須になります。

 今回、いつもお世話になっているWhisky Conciergeさんからお誘いいただき、久しぶりの再訪になりました。

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 横浜から池袋で特急に乗り換え約3時間、初めて訪れた西武秩父駅。

 まずは駅でランチ。駅のフードコートにて。

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 わらじかつがご当地フードだそうで(全然知りませんでした)

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 食後のデザートはイチローズモルトMWRジェラートにMWRのアフォガート。なんて贅沢。

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 そこからタクシーで20分程度で到着。

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 入口には前回訪問時にはなかった東亜酒造時代のポットスチル(蒸留器)が。

 ピカピカだった建屋も年季の入った色合いに。

 フロアモルティング室など建屋の数も増えました。

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 到着した直後に社長の肥土伊知郎さんが蒸留所に到着。

 前回訪問時は肥土さん自ら蒸留所を紹介していただきましたが、社員の数も増え、そのようなことはほぼないそうですが、今回は偶然にも少しだけ肥土さんとお話しする時間が。

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 前回訪問した直後に一緒に訪問したBarの有志で蒸溜したての原酒のオーナーになる制度「MALT DREAM CASK」に加入し、私たち夫婦も出資。昨年樽出しを完了。手元に届いていた為今回持参し、サインをいただくことができました。

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 前回訪問時からこれでもかと表彰状が増えました。

 今回蒸留所をご案内いただいたのはブレンダーの三澤秀さん。

 

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 まずは事務所隣の生産棟へ。

 今回の見学は全員、見学経験者ばかりでしたので、以前の見学からさらに踏み込んだ内容。

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 全てが稼働中で、マッシュタン(糖化槽)ものぞくことができ、その後したから麦汁を作り終えた使用済みの粉砕麦芽(グリスト)を取り除く工程も見学。

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 完全に手作業です。

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 麦汁にイーストを加え発酵しアルコールを作るウォッシュバック(発酵槽)。

 一般のウイスキー蒸留所ではステンレス製ですが、こちらでは木製、しかもミズナラ。ミズナラに住み着く乳酸菌による効果を狙ったもの。

 ただし、水が漏れやすいミズナラ樽は漏れた跡や数多くの補修の跡が。

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 これが11年前ですが、かなり変色してますね。

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 銅製のポットスチルもいい色に変わりつつあります。

 

 この11年で蒸留所も大きく変化しました。

 まずは製樽工場の完成。

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 そして、一番の変化が第2蒸留所の完成です。

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 本社蒸留所から車で数分。同じ工業団地の一角に完成した第2蒸留所。

 需要が供給を大幅に上回る状態が慢性的に続きその打開策として、2018年に着工、2019年に蒸留開始。

 原酒生産能力は本社蒸留所の実に5倍。

 第2蒸留所の生産棟は大量生産に対応するため、極力人力を用いずに済むような設計。

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 麦芽置き場も広々。本社蒸留所では一袋25キロだった麦芽が入った袋を手作業で袋を開いてミル(麦芽粉砕機)かけてましたが、こちらでは1トンの袋をリフトで吊るしてそのままコンベアで別部屋のミルがある部屋へ。

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 麦芽を粉砕する前にデストナーと呼ばれる石などの不純物を除去する機械にかけてからミルへ。今までは不純物は人力で除去してました。

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 マッシュタンは側面に縦ののぞき窓が。これで内部の状態がよく見ることができます。

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 これも稼働中のものを見ることができました。

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 ウォッシュバックは木製ながらミズナラではなく、ヨーロピアンオークの樽を使用。ミズナラではこんなに大きな樽を作ることできないんですね。

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 ポットスチルは初溜、再溜用の2基ながら本社蒸留所のものに比べ圧倒的大きい。そりゃ生産能力5倍ですから。ちなみに形は敢えて似せています。

 本社蒸留所ではポットスチルの加熱は蒸気式なのに対し、第2蒸留所はガス直火式。

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 蒸留の真っ最中でして、スピリットセーフにずっとニューポット(出来立ての原酒)が流れておりました。

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 ニューポットは樽詰め室タンクに一旦詰められ、そこで樽詰めへ。

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 ちょうど樽詰めも作業中で、見学することができました。

 本社蒸留所では音で満杯になりつつあることを感じ取って、コックの開閉をしておりましたが、今は専用の機器を用いて、満杯になったら自動的にニューポットが流れなくなる構造に。

 第2蒸留所の生産棟は本社蒸留所に比べ、見学時に配管を跨いだりすることもなく、見学者を迎えることを想定していると思われる造り。

 ただし、今でも見学者を受け入れているのは1日1~2組程度の様で、当分の間は一般の受け入れはないでしょうね....

 

 これだけ原酒を作っていれば、当然熟成用の貯蔵庫も必要になるわけで。

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 まずは第2蒸留所にある第6貯蔵庫へ(11年前は1つしか貯蔵庫がありませんでした)。 

 こちらは今までの秩父蒸留所で使われていた長期熟成に向いているされている伝統的なダンネージ式。

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 ここもかなりの広さです。シェリー樽、ワイルドターキー、ジムビームなどのバーボン樽、フレンチオークの樽などなど。

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 そして今年完成したばかりの第7貯蔵庫。

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 18,000樽収容可能な巨大なラック式の貯蔵庫。

 ここはホワイトラベルなどに用いる海外より輸入した原酒をメインに貯蔵します。

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 樽を入れるためにフォークリフトも専用の搬器がつけられています。

 できたばかりの貯蔵庫なので、もちろん樽がない区画もありますが、意外にも樽が埋まってます。ここが埋まるのも時間の問題なのかも.....

 この膨大な量の樽の管理をどうしているのか?を訊いてみると現時点ではなんとExcel

 「そろそろ行に限界が.....」そうですよね.....

 

 本社に戻り、お待ちかねの試飲タイム。

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 まずは頂いたのはホワイトラベルとのカスクストレングス、MWRのカスクストレングス、10年熟成のシェリーカスク。

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 その他にも通年販売のボトルをいろいろ。

 久しぶりのイチローズモルトをこれでもかと試飲させていただきました。

 予定時間を大幅に延長しての見学会となりました。

 11年ぶりの蒸溜所見学、大満喫でございました。

 実は後日社長の肥土伊知郎さんのご尊父様の肥土豊さんが1027日にお亡くなりになっていることを知りました。そんなことも一切口にせず、ご多忙の中、ご対応いただいた肥土伊知郎さんにはただただ感謝しかなく….

 

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岩瀬街並みめぐり&富岩運河クルーズ(2020富山旅行2日目 その2)

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 路面電車に乗り、富山駅へ。
 荷物をロッカーに置いて、そこからさらに市電に乗り、富山湾に近い岩瀬に。
 岩瀬エリアは、江戸初期から日本海を行き来する北前船の港町として栄えたところ。明治時代の街並みが今も残っています。
 富山駅と岩瀬浜を結ぶ区間はかつてJR西日本の富山港線だったところ。北陸新幹線開通に併せて実施された富山駅の高架化を機に路面電車化、富山地方鉄道富山港線として本数を増やし、地域の人の足として活躍中。
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 ちょっと手前の東岩瀬駅で下車。
 現在は駅としては使われていませんが、大正13年に作られた富山港線の駅として使われた駅舎は現存。休憩所として余生を過ごしてます。
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 岩瀬散策を始める前に腹ごしらえ。
 東岩瀬駅からほど近い食堂天保江戸時代の土蔵を改装したお店。
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 店内にはやたら競輪選手の記事やサインが貼ってあるなと思ったら、岩瀬には富山競輪場があるんですね(全く知りませんでした)。
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 こちらでは煮魚定食を。これがまた美味。
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 東岩瀬から5~600mの区間が昔の街並みが残っているエリア。
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 北前船廻船問屋として莫大な富を得た豪商の家屋等も見学することができます。
 
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 岩瀬で有名なのが、富山の名酒、満寿泉
 もともと岩瀬の廻船問屋から妻を迎えた創業者が北前船に乗り旭川で創業。その後岩瀬に戻ってきたとか。
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 酒蔵そのものは土曜日でお休みでしたが、満寿泉直営の有料試飲のお店、「沙石」が営業しておりました。
 こちらは廻船問屋として栄えた宮城家の住宅を作りなおして建物だそうでとても美しい。去年オープンしたばかりだとか。
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 こちらでは樽熟成をした大吟醸酒MASUIZUMIを。これがまた独特の香りと味わい。
 
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 ここから東岩瀬から富山港線で2つ先の終点の岩瀬浜に到着。
 
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 ここから岩瀬運河〜富山港〜富岩運河〜富岩運河環水公園をクルーズする富岩水上ラインに乗ります。
 富岩運河内のみをクルーズする船は1日に何本も出ていますが岩瀬浜から環水公園までう運航する船は午前午後それぞれ1本のみ。念の為に事前予約して、この日はこの船の出航時刻に合わせ行動スケジュールを組み立ててました。
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 岩瀬浜(岩瀬カナル会館)を出発。1時間10分の船旅です。
 ちなみにガイドのおじさんがクルーズ中ほぼずっとしゃべり続けます。
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 船が岩瀬運河から富山港に移る頃、雲が抜けて、船から立山連峰が一望。
 「That’s 富山」を拝むことができました。
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 富山港には廃車思われる車がどっさり。富山港はロシアへの中古車輸出の拠点なんだそうで。
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 富岩運河をのんびりクルーズ。路面電車なら30分で結ぶ区間を1時間以上かけて進みますから。
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 富岩運河をしばらく進むとやってきました。このクルーズ一番の目玉ポイント、中島閘門
 富岩運河の上流と下流の水位差2.5mを調節するポイント。
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 2つの門扉があり、その間に船が入ると、下流側の門が閉まり、閘門の中に水が注入されます。
 それにより閘門の水位は2.5m上昇し、上流側の水位に調整され上流側の門が開き船は上流側に進むことができるようになります。まさに船のエレベーター。
 日本にも幾つか閘門はありますが、一般人が船に乗り体験できるところはここぐらいでは?。
 
 船が上昇する様子は驚きです。
 
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 閘門を過ぎると15分程度でゴールの富岩運河環水公園に到着。
 
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 富岩運河の船泊まりを整備した県立の公園です。
 県立の美術館、市立の総合体育館も併設されてます。
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 環水公園の天門橋。環水公園のシンボルですね。
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 展望台からは富岩運河を見渡すことができ、立山連峰も望むことができます。
 
 ここで、昨夜お世話になったBAR 白馬舘の3代目の内田行信さんからダイレクトメッセージがあり、行信さんファミリーも環水公園に来ているとのこと。
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 富岩運河環水公園を一躍有名にした「世界一素敵なスタバ」、スターバックスコーヒー富岩運河環水公園店にて合流。
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 流石は有名店。
 紅葉真っ盛りの土曜日の夕方と言うこともあり、大繁盛。「こんなに混むのか....」と驚きました。
 
 そこで富山の話、横浜の話。随分と華が咲きました。
 この公園でフレアバーテンディングの練習を重ねた行信さん、ほとんどの店員とも顔見知りなんだからすごい。
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 別れた後は富岩運河環水公園の夕焼けとライトアップを撮影。
 マジックアワーの環水公園はこの通り。絶景です。
 
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 撮影を終えて、北陸名物8番らーめんで晩ごはん。
 お土産を買いこみ、BAR 白馬舘へ再訪。
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 これが富山での最後の一杯。ジントニック。
 最近バルーングラスでジントニックを作るのが最近の流行ですが、白馬舘さんはこんな足つきのグラス。ワイングラスになるのかな?。
 
 お会計を終えて、帰ろうとしたところ、壁になぎら健壱さんが飲んでいる写真。
 気になって、注釈を見たところ、2013年まで土曜日の夕方にTOKYO FMにて放送されていた番組、「SUNTORY SATURDAY WAITING BAR AVANTI」での写真とのこと。
 私が最も愛したラジオ番組。
 東京都港区元麻布・仙台坂上にあるイタリアンレストランのウェイティングバーで繰り広げられる日常会話をカウンターから盗み聞きすると言う設定ですが、この収録に際し2代目の信也さんが毎回上京し、バーテンダーとしてお酒を作っていたそうで(初回から数年間)。
 「ジェイク」、「スタン」と言う二人がバーテンダーを務めていたと言う設定でしたが、てっきり都内のバーテンダーがやっていると思っていたんですが、まさか北陸新幹線も当然なかった時代にわざわざ富山からバーテンダーを呼んでいたと言う....。サントリーのお酒に対するこだわりを垣間見ることができました。
 気づくのが遅れ、新幹線の出発の時刻が迫っていたのでほとんどお話を聞くことができず、本当に残念。色々裏話聞きたかったのに!。
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 BAR 白馬舘を後にして19:37発北陸新幹線かがやき516号で一路東京へ。
 新幹線に乗り込む前に、「是非とも買い込んで車内で!」と白馬館の3代目行信さんに勧められたのが、HARRY CRANES Craft Highball
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 三郎丸蒸留所が造ったこだわりのハイボール。
 一口飲んだ瞬間「今までの缶ハイボールとはまるで違う!」
 今までの缶ハイボールにはないスモーキーフレーバー。缶ハイボールのレベルでなないです、大感動!新幹線の車内でも売ればいいのに。まぁ1本390円(税抜)とかなりお高いのですが。
 1泊2日では全く足りなかった富山旅行。
 行けてないところも多いのでまた行きたいですな。
 コロナが悪化して、GoToもなくなりかなり行きづらいのですが.....。

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大満喫の富山ナイト(2020富山旅行1日目 その3)

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 城端線、あいの風とやま鉄道線で富山に戻ります。
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 桜橋の富山マンテンホテルにチェックイン。このホテルを選んだのも大浴場があるから。翌朝は街ランする気まんまんでしたので、汗を流すための大浴場の有無は大きいのです。
 急いで荷物を降ろし、夜の富山の街へ。
 まずは晩ごはん。
 GoToトラベルを使用しての旅行だった為、地域共通クーポンがついてきます。
 JR東日本の旅行プランはは電子クーポンのみだったので、電子クーポンが利用可能なお店を。
 駅前をブラブラしても紙クーポンが使えるお店は多いものの、電子クーポンが使えるお店がほとんどない。
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 やっと見つけたのが、暖座Classic富山駅前店。富山県内で展開している居酒屋さんグループだそうで。
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 とってもユニークな内装。111年ぶりの富山出身の大関、朝乃山関を推しまくり。
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 基本富山の魚は回転ずしだろうがなんだろが、どこでも美味いと聞いてましたが、ご多分に漏れず、白海老もホタルイカも、刺身も美味しい!。がっつり満喫。
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 そして2軒目。
 駅前のBAR「BAR 白馬舘」。1962年創業の富山の老舗BAR。
 バーテンダーが初代マスター、息子さん、そしてお孫さんと3代続くお店(日本唯一)。
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 実は3代目の内田行信さん が横浜駅西口のフレアバー「Newjack」で4年間修業で勤務されており、私も時々お邪魔していたので、顔見知り。
 今年6月に実家の富山に戻っており、白馬舘はもともと一度お邪魔してみたかったBARだったので訪れたわけで。三郎丸蒸留所も今回の旅行の目的の一つですが、こちらも目的の一つでした。
 行信さんがこの日に在店していることは事前に確認済み。5か月ぶりの再会です。
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 最初に季節のカクテルを。
 オーセンティックBARですが、行信さんが横浜で習得した新しいカクテル技術は富山でも健在なのです。
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 そして、2杯目は「チャイナブルー」。
 ライチリキュール、ブルーキュラソー、グレープフルーツジュースを使ったカクテルで、スタンダードカクテルの一つに数えられ、飲みやすさ故、BARだけでなく居酒屋さんでも出てくるカクテルです。
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 その「チャイナブルー」の考案者が2代目の内田信也さん。数多くのカクテル大会で優勝し、富山のバーテンダー界の重鎮の一人でもあります。
 チャイナブルーはライチリキュールの効き方が最高のバランス。とっても美味しい。
 その後はウイスキー
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 イチローズモルトBAR 白馬舘ボトル(イチローズモルトのプライベートボトルでブレンデッドはかなり珍しい)。それと三郎丸 0 ”THE FOOL”を
 イチローズモルトは58%ながらとてもすっきり。
 三郎丸 0 ”THE FOOL”は流石は三郎丸、素晴らしいスモーキー&ピーティー。
 内田親子と富山の話、横浜の話、カクテルの話、あっという間に時が過ぎます。コロナの中ですが、お店は早々に席は埋まりました。流石は富山の老舗中の老舗。
 ウイスキーを飲んでいたら、ベージュのブルゾンを着た男性客が来店。
 若鶴酒造の5代目。三郎丸のウイスキー製造責任者の稲垣貴彦取締役が!。
 なんと偶然。BAR 白馬舘によく来店されるそうですが、まさかお会いできるとは。
 名刺交換し、本日蒸留所見学で訪れたことを話すと本日の出来事を話してくれました。
 三郎丸 0 ”THE FOOL”の店頭発売日と言うことで、実は午前中には蒸留所の売店に高騰必至のウイスキーの購入希望者が殺到したそうです。
 ですが、三密回避を理由に販売本数分けて、発売時刻を分散させた為に、私たち午後の蒸留所見学者にも回るように手配していただいたようです。
 蒸留所のお話をいろいろお聞きすることができました。
 BAR 白馬舘を後にし、タクシーで10分程度。
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 もう一つのBAR 白馬舘 西町店
 こちらは富山BAR 白馬舘の初代マスターであり、日本バーテンダー協会公認マイスターバーテンダーの内田輝廣さんのお店。もともとは先ほどの、白馬舘のカウンターに立っておられましたが、3代目の行信さんがバーテンダーになられたの機に西町に別の店を80歳にして独立開店。
 入口には「席数が少ないため一見さんはお断りしています」。
 内田輝廣さんお一人で営まれている為、敢えての人数制限。
 一見ですが、事前に孫の行信さんから輝廣さんには連絡済み。
 名前を伝えると歓迎していただけました。
 玉砂利敷き詰められた日本庭園風な入口、席はカウンターのみの8席。
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 バックバーは明らかに一般のBARと比べワンランク上のお酒がギッシリ。
 輝廣さんが理想を追い求めた「城」ですな。
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 こちらのお店では夫婦二人でジャックローズ、ホワイトレディー、マティーニを注文。
 驚いたのが輝廣さんの手捌き。シェークもとても滑らかかつ、きれいでパワフルなハードシェーク。そして、滑らかなステア。とても80代後半には思えません。
 味は文句なし。素晴らしいカクテルをいただくことができました。
 飲みながら昔話を。銀座での修業時代の話、バーテンダーになったのは昭和20年代。
 高度経済成長期にウイスキーが爆発的に売れるきっかけにもなったトリスバーの立ち上げにも参加したそうで。
 富山で独立された後もレストランや料亭を経営されたりとかなり手広く事業を広げたそうですが、今は元サヤのbarのみ。
「カクテルのレシピはお客様を見て決める」
 長年カウンターに立ち続けたからこその言えること。恐れ入ります。
 最後は輝廣さんに玄関先まで見送っていただき、富山ナイト終了
 本当に楽しい一夜になりました。

※上記の通り、BAR 白馬舘 西町店は一見さんお断りのお店です。もし行ってみたい方はまず駅前店に訪問して、スタッフの方に相談されることをお勧めします。

 

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若鶴酒造 三郎丸蒸留所見学(2020富山旅行1日目 その2)

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 ギリギリで高岡駅に戻り、高岡から南砺市の城端までを結ぶJRの単線非電化ローカル線、城端線へ。
1時間に1本ぐらいしかないので、1本逃したらえらいこっちゃです。
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 高岡から20分弱。到着したのは油田駅(無人駅)。
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 そこの駅前にあるのが、今回の旅行の目的地の一つ、若鶴酒造さん。
 日本酒造りの酒蔵ですが、戦後すぐにウイスキー製造(サンシャインウイスキー)を始めた会社でもあります。日本のウイスキーメーカーで製造開始50年を超えたところはサントリー、ニッカを除けば実はこちら若鶴酒造だけなんです。昨今のウイスキーブームで何ヶ所もウイスキー蒸溜所が作られましたが、今も日本海側にあるのはこちらだけ。
 こちらが2017年にクラウドファンディングで蒸留施設「三郎丸蒸留所」を大改装。珍しいポットスチル(蒸留器)もあるとのことで、やってきました。
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 ちなみに「三郎丸」はこの蒸留所がある地名です。
 実はこの旅行の前日にこの2017年の蒸留所大改修後の製造された初めてのシングルモルトウイスキー「三郎丸0 ”THE FOOL”」がネット販売が開始され、なんと私達が訪れた13日が蒸留所での店頭発売初日でした。
 これは私達が蒸留所見学の申し込みをした段階では発売時期は発表されておらず、訪れた当日が発売日だったのは全くの偶然。
 そのことを直前に知り、「もしかしたら現地で買うことができるかも?」と期待をしておりました。
 しかも店頭販売されるカスクストレングスはオンライン販売含め限定200本。昨今のウイスキーブームを考えると発売直後に売り切れるかも...と心配しておりました。
 この200本がネット販売と店頭販売でどのような比率で確保されていたか?はわかりませんが、ネット販売分は発売開始直後に完売だったようです。
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 鉄道の時刻に合わせ社員さんが正面ゲートでお出迎え。大正時代に建てられた大正蔵にご案内。今ではリニューアルされ、研修やコンサートなどもできるとても素敵な施設に。
 まずコロナウイルス対策の消毒やチェックシートの記入などの後、若鶴酒造の簡単な説明。そして早速本日発売の「三郎丸0 ”THE FOOL” Cask Strength」の説明が入り、購入希望の聞き取りが。迷わず希望したところ、早速整理券がなんともらった整理番号は「87」。平日の午後一番、どの大都市から決して近くもない蒸留所のなのにもかかわらず、すでに86本が売れていたんです。
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 蒸留所全景。瓦屋根の蒸留所は世界でもここだけでは?。
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 熟成庫はこの通り。アイラ島の蒸留所とそっくりなデザイン。
これは現在の三郎丸蒸留所のウイスキーがアイラウイスキーの味わいを狙ったもの作っているので敢えてこのデザインにしたとのこと。
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 まず最初にビデオにて説明。
 ビデオを見る部屋はかつて日本酒の麹室だったところ。
 「室(ムロ)ジェクションマッピング」だそうですよ(笑)
 もともと終戦直後、日本酒造りの酒米が足りず、米以外での酒造りをとウイスキー製造を始めた異色の蒸留所、ほかの蒸留所に比べ何もかもがとってもユニーク。
 ウイスキー製造開始後すぐに蒸留施設の大半が原因不明の火災により焼失するなど、かなり苦難があった様子。
 2年前まで使用されてたポットスチルもステンレス製(ウイスキーのポットスチルはほとんど銅製です)。
 今まで販売されていたブランド「サンシャインウイスキー」の名称は公募。珍しいケースだと思います。ボトルも日本酒メーカーだけに日本酒と同じ形状。
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 ガイドの社員さんと一緒の蒸留所見学となりますが、正直かなりハイペース。
 あんまりゆっくり見られなかったんですよね....。
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 麦芽の粉砕機はALAN RUDDOCK の AR 2000。厚岸や秩父でも使われているものですね。
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 糖化槽(マッシュタン)は日本で数少ないポットスチルの生産も手掛けている三宅製作所製。外装板には、高岡銅器の銅板が貼られています。
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 発酵槽(ウォッシュバック)は通常ステンレス、サントリーや秩父などでは木桶を使用していますが、こちらでは昔からホーロー。と言うかどこからどう見ても日本酒の発酵槽を流用しているんですね。これは衝撃。
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 でも今年から味に変化をかける為に、ホーローで途中まで発酵させ、その後木桶による発酵も行っているとのこと。
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 そして、去年新しく導入されたポットスチル「ZEMON
 ポットスチルはほとんどが純銅の板金をひとつひとつ曲げ・絞り・溶接加工して製造されていますが、このポットスチルは鋳造製。多くの仏像や梵鐘(釣鐘)で使われている手法です。
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 三郎丸蒸留所で9か所目のウイスキー蒸溜所見学ですが、今まで見てきたポットスチルとはまるで色合いが異なります。
 なぜ既存の製法をとらなかったか?と言うのは理由があります。
 まず、昨今のウイスキーブームで本場スコットランドのポットスチルメーカーに注文するといつ納品されるか?目途が立たなかったとのこと。
 富山は前述通り鋳物の街。できれば鋳造製のポットスチルを作ってみたいとのことで、世界でも有数の梵鐘メーカーである地元高岡の老子(おいご)製作所他の協力を得て、研究を開始し、小型のポットスチルを試作したところ、通常のポットスチルと比べてもウイスキーに求められる香りを得られることが判明し、かつ硫黄香も低減できること、鋳物に含まれる錫が酒質をまろやかにすることも判明。
 肉厚にできることからポットスチルの寿命を2倍以上延ばせることが期待でき、一度型を作ってしまえば、再生産の納期も極めて短期で済み、コストを大幅に低減できる。
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各パーツの造形がしやすく、もし質の異なる原酒を作ろうとする場合、ヘッドやネックなどのパーツの製造、交換がしやすく、コストを落とせる。
 今までポットスチルと言えば銅製の手作りが常識でしたが、それを味わい、コスト、メンテナンス性、地域貢献と一石”四”鳥を取りに行った若鶴酒造の独創性には脱帽です。
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 熟成庫にはバーボンカスク、シェリーカスクの他、ミズナラも。
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 ちなみにウイスキーキャットも(もちろん本物ではありません)。
 蒸留所見学を終えると勿論試飲!。
 最初に受付を行った大正蔵へ。まずは流石、日本酒のメーカー最初は日本酒から。
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 そのあと若鶴酒造のウイスキーの通常ラインナップのサンシャインウイスキーを。
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 その後有料試飲などをメインにした新施設令和蔵へ。
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 ちょっと残念なのはウイスキーの有料試飲の種類は少なめ。
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 目に入ったのは三郎丸55年(高すぎて飲めない)、三郎丸1990年、あと2018、2019、2020年の三郎丸ニューポット(熟成無)。あとMOON GLOW First Release。
 ニューポットは2018は旧ポットスチル、2019は新ポットスチル元年の蒸溜、2020年はアイラピートを使用し、初めて木桶で発酵させたニューポットと飲みわけができて大変楽しかったです。
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 三郎丸1990年はリニューアル前の貴重なウイスキー。27年と熟成もしっかり進んでしますが、とってもピーティー&スモーキー。硫黄香もあったかな?。
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 そして、念願の「三郎丸0 ”THE FOOL” Cask Strength」入手!。
 0 ”THE FOOL”はタロットカードの0番”愚者”を指します。
 “ゼロからの出発を図った”という意味合いで今回のラベルに採用。
 キーワード : 可能性、若い精神、向こう見ず、出発
 だそうです。
 3年熟成ですので、旧ポットスチルの原酒ですね。
 あと、三郎丸 0 ”THE FOOL”のタロットのイラストのTシャツが販売されていたので、即購入。綿シャツではないので、ランニングにも使えそうだけど、どれだけの人がこのデザインに気づくことだか?。
 そして、ブレンド段階で余ってしまい、少量故製品化できない原酒を使って試作された「BLENDER'S TRIAL」(蒸留所限定)、北陸限定の「雷鳥」を購入。がっつり土産を買えました。
 土産品の購入を終えたころ、三郎丸 0 ”THE FOOL”が売りきれたと店員さんが断っているのが目に入りました。
 三郎丸 0 ”THE FOOL”発売の裏話は実はこの日の夜知ることになります。それは後ほど。

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森の中のBARで一杯(2020山梨旅行1日目その2)

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 小海線、清里駅に到着。

 真冬の清里は10年以上前に来たスキー以来かな(具体的にいつ頃だったかも覚えてない)。

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 バブル崩壊後観光客が右肩下がりの清里。真冬の夕方(しかも平日)ですから、駅前には人はほとんどいません。開いている商店もありません。

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 数年ぶりの萌木の村。そして本日宿泊するホテル「ハット・ウォールデン」。

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 チェックインして、萌木の村をブラブラ。もうほとんどのお店は閉まっていましたが。

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 晩ごはんは萌木の村のランドマークと言ってもいいレストランROCKへ。
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 着いたらびっくり、平日の夜でウェイティング。しかも自分たちが座ったあと、大行列が。

 理由ですが、八ヶ岳界隈の77加盟店が寒いほどお得フェア 2020と言うイベントを開催しており、その日の朝10時の気温に応じて対象商品が“寒いほど”割引されると言うサービスがあり、この日はー5度を切っており、なんと半額。

 それ目当てでお客さんが殺到した様子。

 ちょっとびっくり。

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 ソーセージ、ステーキ、カレー、そしてクラフトビール。どれもこれもおいしいのです。

 がっつり食って、がっつり飲みました。

 いい金額になるのかな?と思い来や寒いほどお得フェア 2020のおかげでかなりリーズナブルに済みました。

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 ホテルに戻り、いよいよ2度目の訪問、Bar & Lounge Perch

 (店内の写真を見事に撮り忘れました)

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 こちらのBARは常時500近いウイスキー、しかもかなり希少なものばかりが常時そろっている知る人ぞ知るBAR。

 バーテンダーの久保田勇さんはウイスキー講師の資格を持つウイスキー知識の持ち主。

 膨大な量のウイスキーから的確にピックアップしてくれます。

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 最初の一杯は昨秋、横濱インターナショナルカクテルコンペティションで銅賞を受賞した「YOKOHAMA LOVERS」から。

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 ビンテージもののリンクウッド、グレンモーレンジ、白州のシングルカスク等なかなか飲めないウイスキーを薪ストーブの温もりの中堪能させてもらいました。

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冬の白州詣(2020山梨旅行1日目その1)

 2月7、8日と有給消化で山梨まで行ってまいりました。

 理由は仲良くさせてもらっている清里萌木の村Bar & Lounge Perchのチーフバーテンダーの久保田さんからお誘いがあり、冬の白州、冬の清里もいいかな?と思い、急遽行ってまいりました。

 1週間前まで山梨の天気予報は雪。9日は絶対休めない仕事が入っていたので、心配だったんですが、直前の予報は曇りか晴れ。

 横浜からだと八王子まで横浜線、そこから特急あずさで小淵沢に向かいます。

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 もう特急はまかいじもなくなり横浜から山梨へのアクセスが格段に悪くなりました。八王子までのアクセスがもうちょっと早くなればね.....。

 お昼前には小淵沢に到着。

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 前回小淵沢に訪れたのが2016年の秋。2017年の7月に新駅舎になり、駅前は一変しました。

 土日であればサントリー白州蒸溜所までのシャトルバスはありますが、平日でしたのでタクシーで。

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 3年ぶりのサントリー白州蒸溜所

 最初に訪れたのが、2004年の夏。当時はウイスキーの売り上げが右肩下がりだった真っ最中。

 来場者も少なく、予約せずともいくらでも入場できたしもちろん無料。販促品ももらえました。

 今では製造施設の見学は完全予約制、しかも有料(1000円)。土日はかなり前に予約しないと真冬でも満席になってしまう状態。

 日本人も多いですが、特に平日はインバウンドの外国人も大勢来ています。山崎蒸溜所も多かったですが、こちらもいらっしゃいました。

 まずはお昼ごはん。

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 山崎蒸溜所では飲食施設は全くありませんが、白州はレストランが併設(昔から)。

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 ちょうどお昼過ぎに着いたと言うのもありましたが、お店はほぼ満席。真冬の金曜日ですよ。

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 白州ハイボールとポークステーキを。

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 午後イチから見学開始。

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 どこの蒸溜所もそうですが、ざっくりとしたウイスキーの作り方の説明、マッシュタン、ウォッシュバック、そしてポットスチル。

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 ポットスチルも稼働中。

 絶対的原酒不足のサントリー、休んでいるヒマはありません。

 やたら新しいポットスチルがあったので、その後ガイドさんに「最近ポットスチル変えた?」と聞いてみたらやはり2年前に一部を交換したそうです。しかも国内製。

 そのあとは貯蔵庫見学。

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 山崎、余市、宮城峡も貯蔵庫見学はありますが、どこも実稼働してなく、樽は明らかに中が入ってない樽を展示している貯蔵庫が多いですが、白州はばっちり稼働している貯蔵庫なので貯蔵庫内の香りが違います。

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 しかもちょうど見学中に貯蔵庫に樽を収納する樽入れの作業が。

 何度か白州蒸溜所を見学してますが樽入れの作業を実際に目撃したのは初めて。

 ガイドさん曰く、なかなか見学中に見られる機会はないそうです。

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 最後は恒例の試飲。

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 試飲できるのは白州NV、白州の構成原酒2種類(ホワイトオーク樽、ライトピーテッド)。

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 最後に白州森薫るハイボールを作ると言う構成。

 構成原酒を出してくれるのはせめてもの良心ですね。

 白州では見られないウイスキー作りの大きな要素「ブレンド」の一端を味わえますからね。

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 そのあとは有料試飲が楽しめるBAR白州へ。

 かつては蒸溜所でしか飲めない、白州や山崎の構成原酒を飲むことができましたが、現在は出来たてホヤホヤのニューポットのみ。

 あとは販売されている商品が提供されています。

 自分が初めて訪れた際はこのBARまで来る人はほとんどいなかったんですけどね.....今や、見学者の半分弱程度の人が訪れているかな?。

 せっかくですので、なかなか飲めないウイスキーを。

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 注文したのは白州25年、響21年、山崎18年、白州18年。

 ほとんど世間では流通していないレアものウイスキーです。

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 乗る予定の列車の都合上じっくり見ることはできませんでしたが、ウイスキー博物館の1Fはずいぶんとリニューアルされていましたね。

 サントリーの森づくりとサントリーウイスキーの歴史について前面に展示されていました。

 2Fより上は昔からのウイスキー全般の展示でこれは変化がありませんな。

 ここまでちゃんと見学している人はどのくらいいるのかな?ウイスキーの歴史を知る上ではとっても素敵な展示なんですけどね。

  タクシーに乗り、大急ぎで小淵沢まで。

 小淵沢から小海線でこの日のお宿の清里まで向かいます。

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bar hotel 箱根香山の優雅すぎる朝(伊豆箱根呑み鉄旅2日目その1)

 翌朝。

 いくらでも寝坊していいのに7時前には起床。

 そもそもよっぽど夜更かししない限り、いつも7時前には起きているので

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 狙いは朝風呂。

 箱根香山のお風呂は「kazan」と「hinoki」と貸切風呂が2つ。

kazan」と「hinoki」は朝と夜で男女が入れ替わる仕組み。

kazan 」は内風呂、露天風呂、サウナ、水風呂を完備した大浴場。「hinoki」はその名の通り檜風呂。

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 呑んだくれた翌朝に露天風呂なんて天国すぎる

 露天風呂横にはデッキチェアもあり、夏ならなんてのもいいかも。

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 露天風呂からはこの絶景。風景に人工物がないのもこの宿の特徴。かなり考えているんでしょう。

 貸切風呂にはシャンパンもあり、風呂に入りながらシャンパンなんてのもできるとのこと。でもそんなことしたらブッ倒れそう

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 風呂上がりに昨夜呑んだくれたバーへ。

 朝日に包まれたバーカウンター。

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 バーテンダーはともかく、私達一般人にはなかなか見ない光景です。とっても新鮮。

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 写真を撮っていると、ホテルの方が「興味があるボトルありますか?よろしければお出ししますよ!」

 流石は飲み放題のbar hotel。こんなやりとりはここ以外では絶対ないことでしょう。

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 ブランチをいただきにラウンジへ。

 こちらでは9時から予約制でブランチをいただきます(私たちは10時半からでした)。

 9時からと言うのもこちらの宿ならでは。寝坊大前提なのです。

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 ブランチはガレットをメインにあとはバイキング。

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 見て見て!このinsta映え抜群のフィンガーフード。

 「写真撮ってください!」と言わんがばかり。

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 飲み物はコーヒー紅茶、フルーツジュース類は勿論、生ビール、ワイン、シードル、シャンパン、ウイスキー、ジンも飲み放題。

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 人生初、朝シャン!(朝シャンプーではありません、朝からシャンパンです)。

 食事も全く妥協なし。とにかく美味しい。

 胃がはち切れる寸前まで食べさせてもらいました。

 シャンパン、シードルも楽しんで、お腹満腹、ほろ酔い状態で、部屋に戻り、お昼いっぱいソファでだーらだら。

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 普通のホテルじゃないありえない13時にチェックアウト。

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 本当に大満足のお宿でした。

 決して安くないです。正直一般サラリーマンには高いです。

 でも箱根という場所、部屋、ホスピタリティー、飲み物に食べ物の満足感、宿泊客と従業員のバランスを考えればこの価格設定は仕方がないとは思いました。

 お金が貯まったらまた来たい!。

 それは充分感じた宿でした。

 

 時間も遅いですが、小田原でそれっぽいことをして帰ります。

 

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bar hotel 箱根香山で最高のバーナイト(伊豆箱根呑み鉄旅1日目その2)

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 小涌園のお隣の蓬莱園バス停から歩いて数分。今宵のお宿に到着。

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 bar hotel 箱根香山

 2018年7月にオープンした「barに泊まる」がコンセプトのホテル。barがホテルの付帯施設ではなく、ホテルが barの付帯施設と言うかなりニッチなホテル。

 こちらの醍醐味は一部のお酒を除き全て飲み放題。バーはもちろん、ラウンジ、部屋の飲み物も飲み放題。

 素敵なバーで終電を気にせず、好きなだけ飲んで、お風呂に入りたくなったらお風呂に入って、眠くなったら部屋に帰って寝る。まさにバーホッパーには天国です。

 18時チェックインと言うのもホテルとしては前代未聞です。

 基本的に夕食は別のところでとってきてもらうと言うのが基本スタイル。あくまでバーなのであえてレストランの要素を排しているんですね。私たちは帰りの電車の中で色々おつまみを食べて、しっかり夕食をとらなくてもいいレベルにしてチェックインしました。

 食事をとりたい場合はカレーやローストビーフなどは注文できるようです。

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 エントランスを入るといきなり真正面は10m以上ある長いバーカウンター、丸い暖炉。

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 ウェルカムシャンパンが供され、チェックイン。

 暖炉で温まりながらシャンパンを飲みつつチェックインなんてなんてかっこいいことだか。

 部屋はシングルもあるようですが、メインはツインです。

 もともとは一番安価なスタンダードツインに泊まるつもりだったんですが、予約時には満室だったので一つランクが上のスーペリアツインに宿泊。

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 部屋は和洋折衷のモダンな作り。備品もとってもおしゃれ。ロングソファには足を伸ばしてくつろぐことができてしかもグラスを置くスタンドも。

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 ルームキーは2つ合わせるとこんな粋な作りに。

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 部屋にはコーヒー、紅茶、お茶、ミネラルウォーター他、炭酸水、コーラ、ビール、スナック菓子、カップラーメン。もちろん宿泊料に込みとなってます。

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 クリスマスが近かったので、こんな素敵なプレゼントも。

 部屋に荷物を置いて、早速バーへ。

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 長いバーカウンターはペア7組がかなり優雅に座れる作り、テーブル席が1つ、暖炉の周りは10人弱は座れるかな?。そこに4〜5人のスタッフが常駐。実際にカクテルを作るバーテンダーは2〜3人と言うところでしょうか。

 (写真は翌朝撮影したもの)

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 カウンター後ろにかなり大きめのシガールームが。完全分煙ができていますので、タバコの煙が苦手な方でも全く問題ありません。

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 メニューですがもちろんバーですので、バーにあるメニューは一通りあります。一部のワイン、カクテル、ウイスキー以外は全て飲み放題。

 有料となるのはウイスキーだと年数表記のあるジャパニーズウイスキー、あとスコッチウイスキーなら16年以上熟成されたものと思っておけば間違いないでしょうか(メニューにわかりやすく表記がされてます)。

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 せっかくなので、オリジナルのカクテルから。どれもとっても美味しかったですよ。

 客層ですが、やはり一番多いのはカップル。年齢層はちょっと高めでしょうか?。あと女性グループ。あと女性一人なんて方も。

 バーは3時ごろまで営業。それまで何度訪れても構いません。

 2〜3杯飲んだところで一旦席を外し、お風呂でリラックス(お風呂については後述)。

 風呂上がりにラウンジで休憩。

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 とっても大きなラウンジではワイン、シャンパン、生ビール、クラフトジン、ウイスキー、コーヒーメーカー、トニックウォーター他割もの、スナック菓子にカップラーメンが常設。セルフで朝までいくらでも飲み明かすことができます。

 小腹が空いたのでカップラーメンと自作ジントニックでバーでの第2戦(笑)に備えます。

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 第2戦はスタンダードカクテルとウイスキーを。

 バーテンダーさんとバーの話、カクテルの話、ウイスキーの話をしながらまったりとした時を過ごすことができました。

 バーテンダーも視察がてら来るのかな?と思いきや、どちらかと言うと宿泊施設業界関係者と思われる方が多いとか。確かにこんなニッチなホテル、業界関係者は気になりますよね。

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 ウイスキーは暖炉で。せっかくなのでアイラモルト(Ardbeg)を。

 暖炉で温まりながらウイスキーなんてなんて贅沢なことでしょう。

 あまりの気持ち良さにうとうとし始めてしまったので、退散。部屋に戻ったらバタンキューでございました。

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初めての下田観光(伊豆箱根呑み鉄旅1日目その1)

 12/15、16有給休暇の取得も兼ねて夫婦で伊豆箱根の旅へ。

 今回の旅行の目的は2つ、前々から妻が「伊豆に行ってみたい、しかもスーパービュー踊り子号に乗車してみたい」と申しており、私自身仕事で伊豆半島には時々行くものの、伊豆への観光は本当にご無沙汰だったので、是非とも行こうと。しかもスーパービュー踊り子号が後継車両とされるサフィール踊り子が完成し、近々引退の噂も出ており早めに乗りにいかないと乗れなくなってしまうと言う危惧もありました。

 もう一つが2018年にオープンした箱根の新しいコンセプトのホテル「bar hotel 箱根香山」に行くこと。

 箱根は大学のオリエンテーションで泊まったっきり(しかも研修施設だったので、温泉でもない)。

 神奈川県民だと箱根に泊まるってとっても贅沢なんですよね。だって在来線で1時間半程度で帰れますからね....。

 オープン当初から気になってまして、レビュー記事を見てもほぼ絶賛の記事ばかり。

 「泊まれるbar」と言うBar好きにはとっても気になるコンセプト。

 しかもbarでは一部のウイスキーを除き全て飲み放題らしい....。

 1泊4万以上はかかるので躊躇していたんですが、清水の舞台から飛び降りてみました。

 まず2日前の話。

 見慣れない電話番号から電話が。

 電話の主は箱根香山。

 宿泊の最終確認です。

 到着予定時刻と宿までのアクセスの確認。そしてアレルギーの確認。

 10月に発生した台風19号の被害で箱根登山鉄道が使えない事など。

 あとWeb予約の段階で妻の桃アレルギーを加筆してあったので、それの確認。「桃リキュールは大丈夫なのか?」と言う確認があったのは流石はbar hotelです。

 そしてこの日にJR東日本が2020年春のダイヤ改正を発表。正式にスーパービュー踊り子の引退が発表されました。

 旅行当日。

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 乗った列車は9:59横浜発スーパービュー踊り子3号伊豆急下田行。

 キチキチ強行旅行が多い自分にとってはかなり優雅な出発。

 なにせこれより早く横浜を出発するスーパービュー踊り子がないんです(これより早く出発する臨時便があったようですが、秋から消滅しました)。

 新宿始発でやってきた251系。あと3か月で伊豆路から引退です。

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 スーパービュー踊り子は全席指定席。
 JR東日本では珍しく車両に入る扉の前でアテンダントさんが検札します。

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 今回座った席がこちら。

 普通席ですがなんと前面展望席の最前列!。

 251系は先頭車両の伊豆側がグリーン車の前面展望席、東京側では普通車の前面展望席が配置されてます。
 出発20日前にホテルの予約と同時にスーパービュー踊り子の指定席もえきねっとで予約を試みたんですが、さすがに進行方向側になるグリーン車の前面展望席の最前列は埋まってましたが、なんと後ろ向きながら東京側なら前面展望最前列が空いているじゃないの。
 鉄道ファンでなくても憧れの一つ、前面展望席最前列。なんと奇跡的に席を確保できました。

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 座った席からの光景はこんな感じ。

 運転席も天井までガラス張りでかなりオープンです。

 海側の席ではありませんでしたが、この展望なら何も言うことはありません。

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 伊豆急下田まで2時間強の旅、車内の売店で角ハイボールを購入し、横浜駅の崎陽軒で購入した炒飯弁当をアテに優雅な鉄道旅。

 「後ろ向きは酔う」なんて記事も見ましたが全く気になりませんでした。

 また、スーパービュー踊り子の引退が発表された直後だったので、沿線には最後の雄姿を撮影しようとする「撮り鉄」さんがまぁ多かったこと。普通席ですが、殿様気分です。

 熱海を過ぎると多くの乗客が下車。さらに伊豆高原では大部分が下車。伊豆急下田まで行く人はごく一部でした。

 

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 宇佐美駅で伊豆急下田発東京行のスーパービュー踊り子2号とすれ違い。

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 伊豆高原で長い停車時間があったので、そこで撮影タイム。

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 このマークも3月で見納めです。

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 車両基地にはTHE ROYAL EXPRESSが。これも乗車したいのですが、片道乗車して食事するだけで高いコースだとなんと39,000円!安いコースでも26,000円(なんとドレスコード有)。いくらなんでも高すぎです。

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 車窓を眺めているとあっという間に時が過ぎ、12:13に終点伊豆急下田駅に到着。

 仕事で車では何度か訪れたことのある下田ですが、鉄道で来るのは初めて。

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 上野駅13~17番線、函館駅、旧東横線渋谷駅、東急線蒲田駅他、このターミナル駅感がとっても大好き。

 帰りの電車は15:20。下田滞在はわずか3時間8分です。

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 時間もないので、駅周辺の観光地をぐるっと回ってフォト散歩。

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 まずは了仙寺。日米和親条約の付属条約、下田条約が締結された場所ですね。

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 すぐお隣にあるのがペリーロード

 下田の観光名所ですが、とっても短いのでちょっとがっかり。とってもフォトジェニックなんですけどね.....。

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 ペリーロードの終着点に立つ旧澤村邸はなまこ壁と伊豆石造りの建築様式を用いた建造物。

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 このなまこ壁の家ってのが下田には何軒か残っています。

 下田と言えば、金目鯛と干物。

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 干物を干しているところとか撮りたいなーと思ってたらちゃんとありました。

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 漁師の親父さんがGOODです(この後、この親父さんの干物の話に長時間つき合わされます(笑))。

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 港町と言えば猫なんですが、あんまりいなかったんですよね.....。

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 天気には本当に恵まれました。こんな港町の風景も。

 ここまで来たら下田の海の幸が食べたい!。

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 港を沿うように道の駅開国下田みなとへ。

 しかし、ここに着いた時点で帰りの電車まで1時間を切っていて、ささっと刺身と金目の煮つけさえ食べられるとこ!と探したらお食事処で刺身と金目の煮つけを食べられるところを発見!。

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 どちらも美味!。

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 港内には遊覧船も走っていましたが、すでに帰りの電車まで30分を切っています。とても無理なので、断念。流石に3時間8分が短すぎました。

 早足で伊豆急下田まで。着いた時には出発11分前。慌ててロッカーから荷物をとり、売店で買い出し。

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 流石は伊豆急下田。売店の品揃えは充実。酒のアテには事欠きません。帰りの車中用の酒のアテとサッポロビールの静岡限定「静岡麦酒」を買い込んで改札を通ります。

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 帰りは伊豆クレイル。

 伊豆急下田〜小田原間を走るリゾート列車。

 快速扱いなんですが、4両のうち2両がびゅう旅行商品専用車両、1両がバーカウンターとラウンジ、そしてもう1両が全席指定の一般車両。今回は一般車両に乗りました。びゅう旅行商品専用車両であればアフタヌーンカフェセット付きだったりするんですが、あまりにも他のリゾート列車と比べても高いんですよ...。びゅうプランが9600円、一般車両なら3630円。昨年乗ったTOHOKU EMOTIONは食べ放題飲み放題で4600円ですからね....。

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 一般車両でもこの通り、十分綺麗なんですよ。しかも流れるBGMはBOSEのスピーカーから流れます。スピーカー重要です。

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 快速なので、踊り子に比べ比較的ゆっくり。途中海が綺麗なところは途中停車してくれます。

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 バーカウンターではアイスクリーム、スイーツ、おつまみ、コーヒー、ソフトドリンクのほかワインや生ビール、オリジナルカクテルも。

 わざわざ伊豆急下田駅の売店で缶ビール買う必要なかった....。

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 伊豆急下田駅を出て約40分でラウンジではミニライブが。

 こう言うのあるとリゾート列車感が増しますよね。

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 主要駅ではこのようなお出迎えが。リゾート列車ではお決まりですね。

 2時間弱、17時14分に小田原駅到着。

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 降りたホームには撮り鉄さんがわんさか。これが何を狙っていたか?はわからずじまい。

 そこから箱根登山鉄道に乗って箱根湯本まで。

 現在、箱根湯本より先強羅までの急勾配区間は台風19号の被害で運休中。再開の目処は一切立たず。

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 箱根湯本へ向かう車中は当然。

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 箱根湯本の駅では活躍の場を失った登山電車が寂しそうな有様です。

 夜に箱根湯本に来るなんて初めて、17時過ぎから箱根の山登るっているんだから。

 箱根湯本駅からバスで今宵のお宿に向かいます。

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