路面電車に乗り、富山駅へ。
荷物をロッカーに置いて、そこからさらに市電に乗り、富山湾に近い岩瀬に。
岩瀬エリアは、江戸初期から日本海を行き来する北前船の港町として栄えたところ。明治時代の街並みが今も残っています。
富山駅と岩瀬浜を結ぶ区間はかつてJR西日本の富山港線だったところ。北陸新幹線開通に併せて実施された富山駅の高架化を機に路面電車化、富山地方鉄道富山港線として本数を増やし、地域の人の足として活躍中。
ちょっと手前の東岩瀬駅で下車。
現在は駅としては使われていませんが、大正13年に作られた富山港線の駅として使われた駅舎は現存。休憩所として余生を過ごしてます。
岩瀬散策を始める前に腹ごしらえ。
東岩瀬駅からほど近い食堂天保。江戸時代の土蔵を改装したお店。
店内にはやたら競輪選手の記事やサインが貼ってあるなと思ったら、岩瀬には富山競輪場があるんですね(全く知りませんでした)。
こちらでは煮魚定食を。これがまた美味。
東岩瀬から5~600mの区間が昔の街並みが残っているエリア。
北前船廻船問屋として莫大な富を得た豪商の家屋等も見学することができます。
岩瀬で有名なのが、富山の名酒、満寿泉。
もともと岩瀬の廻船問屋から妻を迎えた創業者が北前船に乗り旭川で創業。その後岩瀬に戻ってきたとか。
酒蔵そのものは土曜日でお休みでしたが、満寿泉直営の有料試飲のお店、「沙石」が営業しておりました。
こちらは廻船問屋として栄えた宮城家の住宅を作りなおして建物だそうでとても美しい。去年オープンしたばかりだとか。
こちらでは樽熟成をした大吟醸酒MASUIZUMIを。これがまた独特の香りと味わい。
ここから東岩瀬から富山港線で2つ先の終点の岩瀬浜に到着。
ここから岩瀬運河〜富山港〜富岩運河〜富岩運河環水公園をクルーズする富岩水上ラインに乗ります。
富岩運河内のみをクルーズする船は1日に何本も出ていますが岩瀬浜から環水公園までう運航する船は午前午後それぞれ1本のみ。念の為に事前予約して、この日はこの船の出航時刻に合わせ行動スケジュールを組み立ててました。
岩瀬浜(岩瀬カナル会館)を出発。1時間10分の船旅です。
ちなみにガイドのおじさんがクルーズ中ほぼずっとしゃべり続けます。
船が岩瀬運河から富山港に移る頃、雲が抜けて、船から立山連峰が一望。
「That’s 富山」を拝むことができました。
富山港には廃車思われる車がどっさり。富山港はロシアへの中古車輸出の拠点なんだそうで。
富岩運河をのんびりクルーズ。路面電車なら30分で結ぶ区間を1時間以上かけて進みますから。
富岩運河をしばらく進むとやってきました。このクルーズ一番の目玉ポイント、中島閘門。
富岩運河の上流と下流の水位差2.5mを調節するポイント。
2つの門扉があり、その間に船が入ると、下流側の門が閉まり、閘門の中に水が注入されます。
それにより閘門の水位は2.5m上昇し、上流側の水位に調整され上流側の門が開き船は上流側に進むことができるようになります。まさに船のエレベーター。
日本にも幾つか閘門はありますが、一般人が船に乗り体験できるところはここぐらいでは?。
船が上昇する様子は驚きです。
閘門を過ぎると15分程度でゴールの富岩運河環水公園に到着。
富岩運河の船泊まりを整備した県立の公園です。
県立の美術館、市立の総合体育館も併設されてます。
環水公園の天門橋。環水公園のシンボルですね。
展望台からは富岩運河を見渡すことができ、立山連峰も望むことができます。
ここで、昨夜お世話になったBAR 白馬舘の3代目の内田行信さんからダイレクトメッセージがあり、行信さんファミリーも環水公園に来ているとのこと。
富岩運河環水公園を一躍有名にした「世界一素敵なスタバ」、スターバックスコーヒー富岩運河環水公園店にて合流。
流石は有名店。
紅葉真っ盛りの土曜日の夕方と言うこともあり、大繁盛。「こんなに混むのか....」と驚きました。
そこで富山の話、横浜の話。随分と華が咲きました。
この公園でフレアバーテンディングの練習を重ねた行信さん、ほとんどの店員とも顔見知りなんだからすごい。
別れた後は富岩運河環水公園の夕焼けとライトアップを撮影。
マジックアワーの環水公園はこの通り。絶景です。
撮影を終えて、北陸名物8番らーめんで晩ごはん。
お土産を買いこみ、BAR 白馬舘へ再訪。
これが富山での最後の一杯。ジントニック。
最近バルーングラスでジントニックを作るのが最近の流行ですが、白馬舘さんはこんな足つきのグラス。ワイングラスになるのかな?。
お会計を終えて、帰ろうとしたところ、壁になぎら健壱さんが飲んでいる写真。
気になって、注釈を見たところ、2013年まで土曜日の夕方にTOKYO FMにて放送されていた番組、「SUNTORY SATURDAY WAITING BAR AVANTI」での写真とのこと。
私が最も愛したラジオ番組。
東京都港区元麻布・仙台坂上にあるイタリアンレストランのウェイティングバーで繰り広げられる日常会話をカウンターから盗み聞きすると言う設定ですが、この収録に際し2代目の信也さんが毎回上京し、バーテンダーとしてお酒を作っていたそうで(初回から数年間)。
「ジェイク」、「スタン」と言う二人がバーテンダーを務めていたと言う設定でしたが、てっきり都内のバーテンダーがやっていると思っていたんですが、まさか北陸新幹線も当然なかった時代にわざわざ富山からバーテンダーを呼んでいたと言う....。サントリーのお酒に対するこだわりを垣間見ることができました。
気づくのが遅れ、新幹線の出発の時刻が迫っていたのでほとんどお話を聞くことができず、本当に残念。色々裏話聞きたかったのに!。
BAR 白馬舘を後にして19:37発北陸新幹線かがやき516号で一路東京へ。
三郎丸蒸留所が造ったこだわりのハイボール。
一口飲んだ瞬間「今までの缶ハイボールとはまるで違う!」
今までの缶ハイボールにはないスモーキーフレーバー。缶ハイボールのレベルでなないです、大感動!新幹線の車内でも売ればいいのに。まぁ1本390円(税抜)とかなりお高いのですが。
1泊2日では全く足りなかった富山旅行。
行けてないところも多いのでまた行きたいですな。
コロナが悪化して、GoToもなくなりかなり行きづらいのですが.....。
街ラン&富山市内観光(2020富山旅行2日目 その1)
富山2日目。
6時前には起床。ランニングウェアに着替えて夜が明けきる前にホテルを出発。
最近の旅のお楽しみの一つになっている旅ランです。
旅行をしても交通機関に乗っているとイマイチ街の位置関係がつかめません。徒歩だと行動範囲に限界があります。
ランニングなら街を眺めながら、位置関係もつかめ、しかもかなり広い範囲を巡ることができます。
時間制限はホテルのレストランの朝ごはんの「予約時刻までの1時間ちょい」。約11キロ程度です。
富山駅周辺では一番大きな商業施設と言っていいのかな?グランドプラザの前を通過。
富山城址公園ではこんなinsta映えスポットが。
紅葉がとてもきれいだったので、ちょっと無理してでも後で写真を撮りに来ることにしました。
富山駅の構内を通過。まだ6時半前。流石に人はまばらです。
そこから神通川に向かうことに。途中にあった富山県美術館の予告。
こんなのやるんですね。2週間早かった。
神通川の川沿いを約2キロ。車の通りもなく、人通りのない道を黙々とランニング。このころ朝焼けが見えました。
7キロを過ぎたところで神通川から富岩運河へ。
国の重要文化財でもある中島閘門。
パナマ運河のように高低の差の大きい水面を調整する門(後述)。
ここは観光船で、通過することができます。これはすでに午後の便を予約済み。
富岩運河沿いはランニングコースとして整備されており、真っ平らなランニングロードを富岩運河環水公園まで約2.5キロ、車や信号の心配もなく、石畳もしっかりメンテされており、本当に気持ちよかった!。
この辺りはこの日の午後来る予定なので、写真だけ撮影してスルー。
この時点で朝食の予約時刻まで30分を切っており、大急ぎで富岩運河環水公園を後にし、ホテルに到着。
11.76キロを57分10秒。平均ペース4分51秒/km。旅ランにしてはかなり飛ばしました。
もうちょっと走っていたかったんだけど。
大急ぎで大浴場で汗を流し、朝ごはん。朝ランの後だからおなかペコペコ。
和定食に小鉢を選び放題。いか刺しやホタルイカ、ますのすしがあるのが流石富山です。
築城は1543年だそうですが、今のお城は戦後に出来たコンクリ製で、石垣も昔のものではなかったり、お堀も昔の名残はないなど歴史的価値はかなり低いお城ですが、城址がある街って素敵ですよね(横浜はないし)。

秋晴れで紅葉も見ごろ。庭園も素晴らしく、散策にはとてもよかった。
あと、富山と言えばチューリップですが、花壇が結構多くみられたんですよね。これもまた素晴らしい。
10時過ぎにはTOYAMAキラリへ。(外観写真撮り忘れた....)
2~6回までは斜めの吹き抜け構造。開放感あふれてます。
隈研吾作品らしく、木材をふんだんに使用。
図書館の蔵書は貸出手続きを行う前に2階のカフェに持ち込んで読むこともできるそうで、やりたい放題じゃないか。
こんな図書館に通える富山市民が羨ましい。
富山と言えば、薬売り。そこから薬を詰めるところからガラス瓶の製造が盛んで、ガラスの街としての一面も。
そんなこともあり、市立で運営されているのが富山市ガラス美術館。
時間もなかったので、常設展のみの見学でしたが、夏に訪れた箱根ガラスの森美術館でも展示されていたデイル・チフーリの展示が。
美術館なのに半分近くは撮影可。写真映えして素敵!。
これから富山市の北側に移ります。
大満喫の富山ナイト(2020富山旅行1日目 その3)
城端線、あいの風とやま鉄道線で富山に戻ります。

桜橋の富山マンテンホテルにチェックイン。このホテルを選んだのも大浴場があるから。翌朝は街ランする気まんまんでしたので、汗を流すための大浴場の有無は大きいのです。
急いで荷物を降ろし、夜の富山の街へ。
まずは晩ごはん。
GoToトラベルを使用しての旅行だった為、地域共通クーポンがついてきます。
JR東日本の旅行プランはは電子クーポンのみだったので、電子クーポンが利用可能なお店を。
駅前をブラブラしても紙クーポンが使えるお店は多いものの、電子クーポンが使えるお店がほとんどない。
やっと見つけたのが、暖座Classic富山駅前店。富山県内で展開している居酒屋さんグループだそうで。
とってもユニークな内装。111年ぶりの富山出身の大関、朝乃山関を推しまくり。
基本富山の魚は回転ずしだろうがなんだろが、どこでも美味いと聞いてましたが、ご多分に漏れず、白海老もホタルイカも、刺身も美味しい!。がっつり満喫。
そして2軒目。
駅前のBAR「BAR 白馬舘」。1962年創業の富山の老舗BAR。
バーテンダーが初代マスター、息子さん、そしてお孫さんと3代続くお店(日本唯一)。
今年6月に実家の富山に戻っており、白馬舘はもともと一度お邪魔してみたかったBARだったので訪れたわけで。三郎丸蒸留所も今回の旅行の目的の一つですが、こちらも目的の一つでした。
行信さんがこの日に在店していることは事前に確認済み。5か月ぶりの再会です。
最初に季節のカクテルを。
オーセンティックBARですが、行信さんが横浜で習得した新しいカクテル技術は富山でも健在なのです。
そして、2杯目は「チャイナブルー」。
ライチリキュール、ブルーキュラソー、グレープフルーツジュースを使ったカクテルで、スタンダードカクテルの一つに数えられ、飲みやすさ故、BARだけでなく居酒屋さんでも出てくるカクテルです。
その「チャイナブルー」の考案者が2代目の内田信也さん。数多くのカクテル大会で優勝し、富山のバーテンダー界の重鎮の一人でもあります。
チャイナブルーはライチリキュールの効き方が最高のバランス。とっても美味しい。
その後はウイスキー
イチローズモルトBAR 白馬舘ボトル(イチローズモルトのプライベートボトルでブレンデッドはかなり珍しい)。それと三郎丸 0 ”THE FOOL”を
イチローズモルトは58%ながらとてもすっきり。
三郎丸 0 ”THE FOOL”は流石は三郎丸、素晴らしいスモーキー&ピーティー。
内田親子と富山の話、横浜の話、カクテルの話、あっという間に時が過ぎます。コロナの中ですが、お店は早々に席は埋まりました。流石は富山の老舗中の老舗。
ウイスキーを飲んでいたら、ベージュのブルゾンを着た男性客が来店。
若鶴酒造の5代目。三郎丸のウイスキー製造責任者の稲垣貴彦取締役が!。
なんと偶然。BAR 白馬舘によく来店されるそうですが、まさかお会いできるとは。
名刺交換し、本日蒸留所見学で訪れたことを話すと本日の出来事を話してくれました。
三郎丸 0 ”THE FOOL”の店頭発売日と言うことで、実は午前中には蒸留所の売店に高騰必至のウイスキーの購入希望者が殺到したそうです。
ですが、三密回避を理由に販売本数分けて、発売時刻を分散させた為に、私たち午後の蒸留所見学者にも回るように手配していただいたようです。
蒸留所のお話をいろいろお聞きすることができました。
BAR 白馬舘を後にし、タクシーで10分程度。
もう一つのBAR 白馬舘 西町店。
こちらは富山BAR 白馬舘の初代マスターであり、日本バーテンダー協会公認マイスターバーテンダーの内田輝廣さんのお店。もともとは先ほどの、白馬舘のカウンターに立っておられましたが、3代目の行信さんがバーテンダーになられたの機に西町に別の店を80歳にして独立開店。
入口には「席数が少ないため一見さんはお断りしています」。
内田輝廣さんお一人で営まれている為、敢えての人数制限。
一見ですが、事前に孫の行信さんから輝廣さんには連絡済み。
名前を伝えると歓迎していただけました。
玉砂利敷き詰められた日本庭園風な入口、席はカウンターのみの8席。
バックバーは明らかに一般のBARと比べワンランク上のお酒がギッシリ。
輝廣さんが理想を追い求めた「城」ですな。
こちらのお店では夫婦二人でジャックローズ、ホワイトレディー、マティーニを注文。
驚いたのが輝廣さんの手捌き。シェークもとても滑らかかつ、きれいでパワフルなハードシェーク。そして、滑らかなステア。とても80代後半には思えません。
味は文句なし。素晴らしいカクテルをいただくことができました。
飲みながら昔話を。銀座での修業時代の話、バーテンダーになったのは昭和20年代。
高度経済成長期にウイスキーが爆発的に売れるきっかけにもなったトリスバーの立ち上げにも参加したそうで。
富山で独立された後もレストランや料亭を経営されたりとかなり手広く事業を広げたそうですが、今は元サヤのbarのみ。
「カクテルのレシピはお客様を見て決める」
長年カウンターに立ち続けたからこその言えること。恐れ入ります。
最後は輝廣さんに玄関先まで見送っていただき、富山ナイト終了
本当に楽しい一夜になりました。
※上記の通り、BAR 白馬舘 西町店は一見さんお断りのお店です。もし行ってみたい方はまず駅前店に訪問して、スタッフの方に相談されることをお勧めします。
謹賀新年
あけましておめでとうございます。
全然更新できていない当blogですがよろしくお願いします。
11月の富山旅行の旅行記続きを書かなければ…と思ってます。もうテキストは書き終わっているので、明日明後日でどこまでアップできるか?と。
今朝は初日の出見がてら往復10キロのランニング。昨年と違って、綺麗な初日の出を拝めました。
臨港パークに行きましたたが、コロナなんて何処へやら、大勢集まってました。
コロナなお正月でしたが、普段通り、都内の実家に戻り、おせちいただいて、甥っ子姪っ子と遊んで、晩ごはんいただいて、ちょろっと馴染みのbarに挨拶がてら一杯いただいて戻ってまいりました。
明日はblog書きながら箱根観戦です。今年は応援自粛ですので、TV観戦です。
最近のコメント