Tokyo International BarShow 2019
毎年恒例のTokyo International BarShow 今年も昨日行ってきました。
毎年加熱していた記念ボトル争奪戦。
今や世界レベルで入手困難になったイチローズモルトなどのウイスキーが限定で毎年販売されますが、数年前からウイスキー愛好家だけでなく、明らかに転売目的の人間まで現れ、始発でも最寄駅についても間に合わない事態に(発売されたその日にオークションサイトに出品される始末)。
公式サイトに記載がありましたが、今年は最悪の事態に。
(公式サイトより)
記念ボトルの整理券の配布は、深夜閉鎖される敷地内には日をまたいでの行列が出来ないにもかかわらず閉場時間を過ぎても居座り続け、横入りやそれに伴う小競り合いが発生、警察が出動する事態となってしまいました。 5/11(土)に敷地オープンと同時に猛ダッシュ、柵をなぎ倒し、横入り等が横行し、組織的なグループによる購買行為などが報告され、前代未聞の予測不可能な事態となり、かつてないトラブルとなりました。
つきましては、誠に遺憾ではありますが、同じ過ちを犯す訳にもいきませんし、我々が選定した記念ボトルを本当に楽しんで頂きたい方々にお譲り出来る最良の方法も直前の今となっては確立出来ず、日曜日の整理券が必要な記念ボトル「Ichiro’s Malt CHICHIBU」「Ichiro’s Malt & Grain」「カリラ」の販売を断念、中止せざるを得ない事となりました。
楽しみにされていた方々には誠に申し訳ありませんが、販売が不可能になってしまいました事、何卒ご容赦頂きますようよろしくお願い致します。
記念ボトルの購入だけを目的としてチケットの購入をされた方に関しては返金をお受け致しますので、誠に恐れ入りますが、11時から18時までの間に西口当日券販売所にチケットを持ってお越し下さい。
なお、5月13日以降の払い戻しは致しかねますのでご了承下さい。
実際にその場に居合わせた人の話だと「柵はなぎ倒す、横入りは当たり前。マナーも何もあったもんじゃなく、ちゃんと並んでいた人そうでない人で、小競り合いあって警察沙汰に…」とのこと。
自分は記念ボトルは最初から諦めまして、12時からの記念ボトルの特徴を聴きながら、テイスティングができる、マスタークラス狙い。
今回記念ボトルのイチローズモルトは「Ichiro’s Malt CHICHIBU」「Ichiro’s Malt & Grain」の2本が発売され、仮に記念ボトルを購入しようとしてもどちらか1本のみ。ですので(複数人で並ぶなど のことをしないのなら)2本とも飲もうとするとにはマスタークラスを受講する以外選択肢がないんです。
記念ボトルの整理券配布が9時と聞いていたので、それまでに並べば、記念ボトルと買った客が会場待ちの列に並ぶ前に並べるな....と思い、開場2時間前に到着。その時点で開場待ちに並んでいたのは20人程度(その20人はみんなマスタークラス目当て。マスタークラスの定員は40名)。
その後も開場待ちの列の伸びは鈍く、1時間前までに並べば記念ボトルのマスタークラスの受講はできたんじゃないのかな....。
記念ボトル購入に並んだ人のほとんどが飲みたくて並んだのではなかったんだな….とがっかり。
実際に整理券の配布直後から記念ボトルの受け渡しが始まったようですがボトルを受け取っても、開場待ちの列に並ぶことなく、会場を去っていく人がほとんど。
SNSとかで「秩父同様、抽選にするべきでは?」との声がありましたが、もう記念ボトルはBarShowでの役割を終えたかな…..って。
かつては「ウイスキーが客入りの切り札」でしたが、ウイスキーイベントが全国主要都市で行われるようになり、昨今の世界レベルでのウイスキーの品薄状態でウイスキーの出展が大幅に減っても、ここ数年のクラフトジンブームの影響もあるのか?、入場者は増える一方(去年より明らかに混雑してました)。
昔は山崎や白州の樽だしの限定品がサントリーのブースで売ってましたけどね....(並びはしましたが、そんな小競り合いになったり、開場と同時にダッシュなんてことはありませんでし)
「世界的に著名なバーテンダーのデモンストレーションが繰り広げられ、国内外の貴重なお酒を堪能する事が出来、お酒に関する造詣を深める事が出来る、バー業界最大級のイベント」
と言う概要通りのイベントに成長したのでは?。
本当に面白かったですよ!。
マスタークラスでは秩父蒸溜所アンバサダー吉川さんの説明を聴きながらの2本の記念ボトルのテイスティング。シングルモルトも美味しかったけど、ブレンデッド美味しかった!。
出展は以前のような商品の試飲主体からカクテルの提供を主体とした商品&ブランドプロモーションに大きく変化。1~2年前からこの現象は起きてましたが、今年はそれを強く感じましたね。
まずは驚きはキリンは国産ウイスキーの出展は一切なし。まぁ積極的に売れるものが全くないので、それよりもキリンの他の商品(ジョニーウォーカー、フォアローゼス、ジンやウォッカ)を売り込むべきとの判断でしょうか。
「思い切ったことしたなぁ」と驚いたのが、アサヒビールとバカルディ。
アサヒビール(ニッカ)は伝説のバーマンであるチャールズ・シューマン氏を迎え 『シューマンズ バーTOKYO』を開店。ミュンヘンにある『シューマンズ バー』のイメージを再現し、「ニッカカフェ ジン」「ニッカカフェ ウォッカ」「余市」「宮城峡」「カンパリ」などの商品を使用した、『シューマンズ バー』ならではの8種類のカクテルを提供。
実際にシューマン自身はカクテルは提供しなかったものの、とても長い本格的な木製カウンターを配置。
作り置き一切なし。注文を受けてから一からつくる本格的バースタイル。著名バーテンダーが美味しいカクテルを。
こちらも「余市」「宮城峡」の単独出品はなし。ニッカブラックの新製品も発売予定ですが、一切なし。
バカルディはシークレットバーのみ!。外見からは何をやっているかも分からず、怪しげなドアを開けてもらい、中に入ると、禁酒法時代のアメリカのスピークーイージーが。
PATRÓN THE PERFECTIONISTS COCKTAIL COMPETITION 2019世界トップ6の中村充宏氏(THE peninsulaTOKYO丸の内)
、BACARDÍ Legacy Cocktail Competition 2017世界トップ3の佐藤健太郎氏(Bar Day Cocktail横浜)、同 2018 日本代表の阿部央氏(The Prince Gallery Tokyo Kioicho紀尾井町 ) 他著名バーテンダーが一堂にカウンターに立ち、嵐のような注文に応えておりました。
いかにも禁酒法時代のアメリカチックなこんなお姉さんも。
こちらも数種類のカクテルから注文するスタイル。しかもこの手のイベントでは使用されるグラスは普通プラスチックですが、ちゃんとガラスのグラスでの提供。これだけでまるで気分も違いますよね。
もう本当にバーですよ。
さらにスピークーイージーっぽくルーレットもあり、見事当たって、自分もバカルディのグラスをいただきました。
サントリーも発売されたばかりのSUNTORY WORLD WHISKY「碧Ao」、限定発売のTHE ESSENCE of SUNTORY WHISKY の展示も有りましたが、目立っていたのはクラフトウォッカ「白」、クラフトリキュール「奏」。
「白」はニッカのカフェウォッカのようなタイプではなく正統派ウォッカ。「奏」は本当に素材本来の香りと味が出ています。いくらか知らないけど、既存のリキュールより相当高そうだな。
ウイスキーベースのカクテルの開発集団「Whisktail.tokyo」の静谷和典氏(BAR LIVET新宿)によるモートラックとシェリーベルモットを使ったカクテルのデモ。
結構お高いシングルモルトなだけに、カクテルで飲むのはかなり豪華です。
ウイスキーのカクテルと言えば、今や世界レベルのウイスキーブランドになった台湾の雄KABALAN。
ウイスキーの試飲だけではなく、ブランドアンバサダーの櫻井悠奈さん(Bar Tenderly 大森)によるKAVALAN DISTILLERY SELECTとHPNOTIQを用いた限定カクテルも提供。KABALANこそなかなかカクテルでは飲む機会は本当にないな。
最近家飲みでどハマリしている「WAPIRITS TUMUGI」。
こちらも蛯原三奈さん(The SG Club渋谷)、岡崎ユウさん(BAR AVANTI銀座)、鹿山博康氏(Bar Ben Fiddich新宿)、引地巧氏(Bar Logue 新宿)と豪華なバーテンダーが入れ替わりでゲストシフト。どれもカクテル美味し!。
キリンは今春話題になったSTARBUCKS RESERVE® ROASTERY TOKYOのArriviamo Barのチーフバーテンダー大渕修一氏によるコーヒーカクテルのデモンストレーション。
その他にも昨年度WORLDCLASS日本代表の新井加菜さん(BAR AVANTI銀座)、2011年WORLDCLASS世界大会優勝の大竹学氏(Palace Hotel Tokyo丸の内)
今、大注目の日本ボタニカルの雄、養命酒 が作ったクラフトジン「香の森」。クロモジを業界で初めて使った、独特の香りと味わいが特徴。
土曜日はゲストバーテンダーはなしでしたが、日曜日は「BAR ORCHARD GINZA」の宮之原拓男氏がゲストバーテンダーの予定。
以前に比べれば出店数こそ減りましたが、ウイスキーも健在。
イチローズモルトも例年通り、出展。今やとても入手困難な限定ボトルも大部分が無料提供。
あと、バウチャーを使いましたが、グレンファークラスの40年なんて高級品も飲むことができます。
さすが40年は違った!。
その他も国内外の著名バーテンダーが各ブランドのブースに集まった集まった。正直1日では見切れません!。
自分は土曜日のみ参加でしたが、多くの路面店が定休日の今日はもっとゲストバーテンダーが多いことでしょう。
日曜日も行きたかったけど、仕事でしたので....。
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