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本坊酒造マルス津貫蒸溜所(鹿児島旅行1日目 その2)

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 加世田からバスで約20分(運賃320円)、遂に到着。

本坊酒造マルス津貫蒸溜所

 こちらの見学が今回の旅行の一番の目的でもあります。

 本坊酒造が初めてお酒(焼酎)を作った地でもあります。

 事前に見学申し込みをしておいたので、話が早く、ちょうど別の酒造会社(焼酎?)さん御一行が視察に来られており、一緒に見学することになりました。

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 まず最初に案内されたのが旧蒸留塔。津貫蒸溜所のシンボルタワーです。

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 本坊酒造で70年以上使い続けた焼酎用スーパーアロスパス連続式蒸留機。 
 もう既に使われてませんが、実際に稼働していた連続式蒸留機をまるまる見学するのも初めてですな。
 基本稼働中の連続式蒸留機はかなりの高濃度アルコールを生成するので危険すぎて一般人は近づけないんですよね。

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 旧蒸留塔で本坊酒造のあゆみを紹介。結構包み隠さず話してくれました。

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 そして、ウイスキー蒸留棟。去年できたてホヤホヤの施設ですね。

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 ドアを開けていきなり目の前にあったのが、ハイブリッド型スピリッツ蒸留機。

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 こちらで和美人等を作っているんですな。
 本坊酒造では本格焼酎の原酒にジュニパーベリーや鹿児島産のボタニカルを仕込んで再留してジンを製造しています。

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 ハイブリッドスチルの他にもこちらでは40年ぐらい前まで鹿児島工場でウイスキー用に使用していた小型のポットスチルをスピリッツ用スチルとして再利用しています。

 こちらでは原料の加工から蒸溜まで一つの建屋で行ってます。

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 麦芽を粉砕するモルトミル。

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 マッシュタンには立てながらの覗き窓があるんですね。糖化している過程をチェックできます。

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 発酵を行うウォッシュバックは5槽。

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 ポットスチルはなんと国内製。高崎の三宅製作所で作られたものです。
 どちらもストレート型だけど、初留はタマネギ型なのかな?。徹底的にヘビー狙いですね。

 「駒ケ岳とは違うものを...」と言う理由でネックを太くして雑味をあえて入れる形です。

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 ちょっと驚いたのがハッチ部分がガラスなんです。
 国内の蒸溜所でハッチがガラスなのはここだけ?。

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 真夏は蒸溜には不適なので、ちょうど訪問した際は各セクション全てメンテナンスの真っ最中でしたが、ちょうどメンテナンスの一環で、水?をポットスチルで加熱している最中で、水が煮えたぎっている光景を撮影することが出来ました。

 動画でどうぞ。


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 蒸留棟は中央にある見学ルームから麦芽処理から蒸溜までの全ての過程を見学することが出来ます。
 ここはエアコン完備なので、いつの時期に訪問しても快適に見学することが出来ます。

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 スピリットセーフも見学ルームの目の前に配置。

 蒸溜の次は貯蔵です。

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 既に数多くの建屋に貯蔵しているようですが(駒ケ岳の原酒の一部も津貫でエイジングされています)、案内されたのは石蔵の樽貯蔵庫。

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 どちらかと言うと見学用の貯蔵庫と言った感じですが、ちゃんと津貫で蒸溜された一番樽もありました。

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 フォアローゼス、ジムビームで使用したバーボン樽、PX、オロロソの樽。

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 その他にも桜の木を鏡に使った樽もテスト用で熟成させてます。

 本坊酒造では駒ケ岳、津貫の他に屋久島にもエージングセラーを保有し、熟成中。
 
 当然駒ケ岳に比べ、津貫、屋久島は平均気温も高いため、駒ケ岳とは異なる味わいのウイスキーが生まれることでしょう。

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 そして最後に案内されたのがかつて本坊酒造二代目社長・本坊常吉氏が暮らした邸宅を改造した「本坊家旧邸「寶常(ほうじょう)」」。

 有料試飲とちょっとしたウイスキーのおつまみが提供される他、オリジナルグッズと酒類の販売するSHOPとなっているんですが、ココが何と言っても素晴らしい。

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 創業家の邸宅だけあって家の作りが素晴らしいし、今回ココをビジター施設にするにあたり、徹底的に内装に拘ったそうで、照明や家具もとっても素敵。

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 そして、ウッドデッキと庭園。石蔵のギャラリーもあります。

 こんなに素敵な国内の蒸溜所のビジター施設は今まで無いだろうし、おそらく今後もできないのでは?。

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 まだ津貫蒸溜所のウイスキーはないので、試飲はマルスウイスキーで発売されている他の製品に限られます。
 それでも鹿児島限定のもの等、まだ飲んだことのないウイスキーも随分と有りましたので、十分楽しめました。

 あくまで「試飲」の為、ウイスキーも少量でバラエティも少なめですが、できるもんならココで夏の夜にでもウッドデッキでライトアップされた庭園を見ながらウイスキー仲間と一杯やりたいなぁ...なんて思いました(現在の営業時間は16時まで)。

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 ショップもグッズも豊富ですし、買いたいウイスキーもいっぱい。

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 注目したのは和美人の隣に置いてあった薩摩ボタン。和美人のラベルになったものが展示されてます。

 結局4時間滞在(その後のバスの都合上、滞在時間は2時間か4時間かの択一だったんです)。

 スタッフの方とも随分とお話させてもらいました。
 現在津貫でウイスキー蒸溜に直接関わっているスタッフは3人程度で、しかも全員20代。
 「敢えて若手に任せたい」と言う社長の方針だったそうです。

 初出荷は2020年を予定。とっても楽しみですね。
 (ちなみに貯蔵していないニューポットは「寶常」にて発売中。

 この蒸溜所を見学するに辺り、最大のネックがなんと言ってもアクセスです。
 鹿児島空港、鹿児島中央、どちらから車を飛ばしても1時間半。
 大都市圏からはあまりにも遠すぎます。
 今回も随分とバスの時刻表をにらめっこしました。

 でも驚いたのがアクセスが悪い土地でしかも平日にも関わらず、随分と見学客が多かったこと。
 やっぱりウイスキーブームの影響なんでしょうか?。
 10年近く前なんて、ゴールデンウイークのキリンの御殿場蒸溜所だってほとんど見学客いなかったのにね。

 でもウイスキー愛好家であれば来る価値は十分ある蒸溜所です。
 今訪問して、2020年も心待ちにするか、3年後、ウイスキーが出来てから訪問するか?。

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