シュールストレミングを食す!
主にスウェーデンで生産、消費される、塩漬けのニシンの缶詰。
その強烈な臭いから、「世界一臭い食べ物」と評されます。
一度は試したいと思いつつも、扱いの難しさもあり、ほとんどの方は食べたことはないのでは?。
自分もそんな一人でした。
先日、地元横浜友達から「9日、みんなでシュールストレミング食べませんか!?」とのお誘い。
もちろん、乗りました!。
会のメインタイトルは「発酵食品を食べる会」。
みんなで発酵食品やお酒を持ち寄り、みんなで食べましょうと。
その中でのメインイベントがシュールストレミング。
会場は横浜みなとみらいの臨港パークの端っこの桜が見える芝生の上。
周りに極力迷惑がかからなそうなところを。
この日持ち寄った発酵食品のラインナップ。
臭豆腐、鮒ずし、フグの卵巣の糠漬け、ブルーチーズ、ウォッシュチーズ、ぶり大根寿し、くさや、
そしてシュールストレミング。
どれも臭いで有名な食材ばかり。
これをビールや日本酒でいただきます(私は職務の関係上、水で我慢)
まずは臭豆腐。
揚げ臭豆腐で甘辛いたれと白菜漬けと一緒に食べます。
揚げてあるせいか、食べる前はそれほど臭いは気にならず、食べて噛むと確かにかなり臭ってきます。
でも出来たてではないせいか、そこまで気にならなかったな。これは普通に食べられる。
(出来たての方が臭うそうで)
滋賀の名産、鮒寿し。
臭いより、自分は酸っぱさがキツかった。
特に合わせて飲んでいるのが「水」なので…。泡盛やウォッカなどのハードリカーと合わせて飲むといいのかも。
そもそもフグの卵巣って肝と同様に高い毒素があるんですね。
それを粕漬けにすると、食べられるようになるそうで。しかもこれを作ることができるのは石川県の一部地域のふぐ加工の資格免許を持っている業者のみ。
これ美味しい!。かなり塩っ辛いけど。
ノリはカラスミですね。
日本酒とぴったりですわ!。これは買って食べたいぐらい!。
ブルーチーズ、ウォッシュチーズ。
ウォッシュチーズは普通に美味しかったな。
誰でも普通に食べらえる。
うちが持ち込んだのがブルーチーズ。
世界3大ブルーチーズの一つ、ロックフォールを。
独特の酸味と香りがあるものの、これは自分好み!。これはワインや日本酒に合うぞ!。
さすがフランスが誇るブルーチーズだ!。
ほぼ箸休め状態。
大根のシャキシャキ感とぶりがとっても素晴らしいマリアージュ。
これも日本酒だな….。
ここまではこの会も和気あいあい、楽しく進行していきます。
ここまでは発酵食品の中でストロー級からバンダム級ですから。
そして、ウェルター級、ヘビー級の登場です。
さぁ、ここから雰囲気が変わってきますよー。
さぁ、次が日本が誇るキング・オブ・発酵食品「くさや」。
手に臭いがつかないスティックタイプの焼くさや。
食べるのは初めてですが、今まで居酒屋さんなどで、くさやを焼いている煙の臭いが嗅いだことがあったので、くさやの香りは知っていたつもりだったんですが、開けたくさやに顔を近づけた(数センチ)瞬間、
「くっさー!!!」
香りはまさしく「◯ンコ」!。
とにかく、くさやを顔に近づけるのがしんどい!。
くさやって、こんなに臭かったのか…。
口の中に入れてしまえばなんてことは無く、食べると魚の干物そのもの。
でも、「じゃあ、普通に魚の干物たべればいいじゃん」と言われるとは私はそっちに同調します。
そしてメインイベントのシュールストレミングの登場です!。
レジャーシートからかなり遠い位置に水を入れたバケツをスタンバイ。
そのまま缶切りで開けてしまうと。ガスで漬け汁がブシューと行く懸念があるので、バケツの中で穴を開け、ガスを抜きます。
水の中では未開封の缶はガスのせいか、浮きます!。
開けた瞬間、かなりガスが出るのかな?と思ってましたが、それほどではなかったですが、ちょこっと開けただけで、「具」が出てきました。
そして、缶の蓋を開け切ったシュールストレミング。
半径約1メートル以内に入ると
「うわ!くっさー!」
正直臭さはくさやの比ではありません。
本当に本当に臭い。
これが何にも例えようが無い香り。今まで経験したことが無い香りです。
ちなみに原材料はニシンと塩のみ。
それだけで、この臭いになるものなのか。
それまで、和気あいあいのお花見ピクニックだったのに、阿鼻叫喚状態に(笑)。
一旦しっかり水洗いして(そのままでは塩っ辛すぎて食べられないらしい)、実食!。
食べるわけですから、半径1メートルで臭いと感じるものを鼻の目の前まで持ってこなければなりません。
しんどい、かなりしんどい!。
食べると正直塩辛なんですが、くさやと違って、食べた後もかなり臭いが残ります。
ちなみにその日、寝るまでゲップをする度にその香りが蘇りました。
サワークリーム、玉ねぎと合わせて食べると美味しいとのことで、試してみましたが、確かにそのままよりはいいけど、とにかく臭いが…。
合わせるなら、日本酒なんて甘っちょろい酒はダメです。
泡盛、ウォッカクラスでお願いします。
まぁ二度と経験しようとは思いませんが、いい経験をさせていただきました。
とにかく香りが例えようがないんですよ。
是非ともお試しあれ。
ただし、屋内で開けるのは論外。周りの人に迷惑をかけない場所を選び、缶を開ける人は捨てられる雨合羽、手袋を付けるなど、しっかり準備をすること。
また、爆発の恐れがあるので、常温保存が禁止されてますので、そこらへんも覚えておきましょう。
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