「余市」「宮城峡」終売。新NV発売へ
Yahoo!ニュースにも取り上げられたましたね。
当blogでも話題にしましたが、ニッカのシングルモルト、「余市」「宮城峡」の現行品が全て終売になることが発表されました(8月いっぱい)。
原酒不足を補う為に、最も人気がある竹鶴ブランドに注力する為だそうで。
もともとサントリーに生産量でもかなり少なかったニッカ、さらにマッサン効果で、今までニッカのニの字も知らない人までニッカのウイスキーを飲み始めたわけですから、原酒が足りなくなるのも当然の話。余市、宮城峡ブランドで2015年1〜5月の前年比263%、竹鶴ブランドで2015年1〜4月期で前年比314%ですよ。
しかも、現在の脂がのった原酒が生産されたのは1990年代。
もっともウイスキーの売れ行きが悪かった頃の話なんですよね。
ビール等と違って、生産したものを数ヶ月で出す事が出来ない。最低5年以上はかかる。
年数表記があるウイスキーであれば、その年数以上の原酒を使わなければいけないわけで。
で、9月から、余市、宮城峡は年数表記のない NV(NON VINTAGE)が発売へ。
NVなら10年以下の原酒も使う事が出来ます。
問題は質です。
勿論、熟成すればいいってもんじゃないんですが、シングルモルトはある程度の長期熟成は必須です。
すでに数年前にサントリーは山崎、白州の10年を終売させ、新山崎、新白州としてNVを発売させました。
新山崎、新白州と全く同価格で新余市、新宮城峡は発売される様です。
但し、山崎、白州は12年、18年、25年を残してますが、宮城峡はNV、10年、12年、15年、余市はNV、10年、12年、15年、20年を全て終売させての新NV。
ただでさえ少ない原酒の中から、ニッカウヰスキーファンの期待を裏切らない味を作らなければいけない。
ブレンダーの腕が試されます。
余市、宮城峡は現行品はもうNVを除いて、酒販店では出せば、直ぐに売り切れ。オークションでは既に定価を遥かに上回る値段で売買される始末。
この騒ぎを収束させるには新余市、新宮城峡の味でファンを黙らせるしかないでしょう。
発売は9月。ぜひとも期待しましょう!。
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