マッサン完結
遂に終わっちゃいましたね>マッサン。
当初、当blogで色々感想とか、ツッコミどころとかアップしようかと思っていたんですが、やめたんです。
理由は3つ。
書いた後で実は別の伏線になっている場合がある。
ネタバレ。
何より野暮。
で、完結した今、書こうかと。
私的にはとっても楽しむことが出来ました。
そして、日本酒、ワイン、焼酎に押されまくりで、話題になることが非常に少なかったウイスキーがここまで話題となり、Barやウイスキー関連のイベントでも行かない限り、聞くことがなかった「ピート」「スモーキーフレーバー」なんて言葉が街で聞く日がやって来るなんて思いもしませんでした。
想定はしてましたが、製造してから出荷まで10年以上かかるウイスキーは品薄状態、蒸溜所も空前の見学ラッシュのようで。
「ブーム」で終わって欲しくないですが、ここまで、ウイスキーが世間に広まったことはウイスキーファンとしてとっても嬉しい限りなんです。
制作発表の時にもアップしましたが、竹鶴政孝とリタ夫婦と言う、こんな素敵な夫婦がいたと言うことが世間に周知されたことが何よりの喜びです。
しかも「あまちゃん」より視聴率が良かったって言うんだから。
では、テーマに分けて感想、ツッコミを。
○参りました!玉山鉄二&シャーロット
本当にマッサン&エリーを演じた玉山鉄二さん、シャーロットケイトフォックスさんの演技は素晴らしかった。
特に日本に来たことすらなかったシャーロットケイトフォックスさんがどんな演技をするか?は気になるところでしたが、オーディションでNHKさんが彼女を選んだ目に間違いは全くなかったですね。
特に最終週の年老いた夫婦の演技は本当に凄かった。NHKの朝ドラの主役を演じる俳優の凄さをまざまざと感じさせられました。
○ダメ過ぎ!?>マッサン(史実との違い)
Twitterでも随分とツッコまれてたマッサンのダメっぷり。
「モデルの竹鶴政孝さんはこんなダメ人間ではない!」
確かにその通りだと思います。竹鶴政孝さんとドラマの亀山政春はかなり違いがあります。
でも、あくまで「朝ドラ」は史実に全て則って創る気はもともとないんですよね。
以前コシノジュンコさんが、トークショーで「「カーネーション」の母親と実際の母親は相当異なった」と仰ってました。
史実に忠実になろうとすれば、モデルの小篠綾子さんの子供達、関係者は多くの方が存命なので、いくらでも出来る。
でもそれをしないのはあくまで史実をモデルにしたドラマであり、再現するつもりがないからですから。
特に今回は各々の出来事が随分と前後したなと思いましたね。
例えば、マッサンが帰国直後に鴨居欣次郎に初めて出会ったことになってますが、実は鴨居欣次郎はマッサンが渡英する際に見送りに行ってますし、葡萄酒爆発事件はマッサンが渡英する前の話なんですよね。
朝ドラは主役は”女性”です。
タイトルは”マッサン”でも実際の主役はエリーだったわけで。
エリーを立てる上で、ダンナはある程度ダメだった方が引き立つわけで。
もう一つ思ったのはニッカ(ドウカ)とサントリー(鴨居商店)とのバランスです。
ニッカ創業者夫婦のドラマですが、当初勤めたのは現在ライバルメーカーのサントリー。
マッサンの人生を描く上でサントリーでの出来事をスルー出来ないことは竹鶴政孝さんのことを少しでも知っていれば容易く想像できたこと。実際にドラマ上でも鴨居商店での出来事はかなり長い時間をとってます。
NHKと言うテレビ局の特性上、一つのメーカーを一方的に立てるわけにはいかない。さらにサントリーからの協力も得られないとドラマを作れない。その上ではニッカとサントリーのバランスをとらないといけない。
それでスーパーマンな鴨居欣次郎とダメダメな亀山政春になったのではないか?と思います。
○ちょっと無理矢理だった?、後半のハッピーエンドっぷり。
これも史実との違いですが、ドラマ上では戦後お酒が自由販売になって半年で甥の悟の一言で、方針転換をかけ発売された三級ウイスキーがヒットするストーリーとなってましたが、実際のニッカは三級ウイスキーを発売してからヒット作(二級の丸瓶ニッキー)が生まれるまでに6年近くかかっており、しかもそれからリタが死ぬまでわずか5年だったんですよね。
あと、エマのモデル竹鶴リマ(房子)とリタはかなり長い間不仲で、リタが死ぬ直前に和解しているんですよね。ここら辺も脚色なんでしょうが。
死ぬ直前までリタさんはかなり苦労されていたんじゃないか?と思います。
まぁそれだとドラマとしてはあまりにも救われないんで、このようなストーリーになったんでしょうけどね。
それでも十分楽しむことが出来ました。
4月にはスピンオフもあるそうで。楽しみにしてます!。
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