
日曜日の話ですが、ホテルJALシティ田町で行われた、「ボトラーズウイスキーフェスティバル2014」に行ってきました。
正直ウイスキーが好きな方じゃないと何のことだか?わかりませんね。
ボトラーズウイスキーと言うものから説明しないと。
ウイスキーと言うと、発酵、蒸溜、樽熟成したあと、樽から瓶詰めして出されますが、普通は各ウイスキー蒸溜所が樽から出したウイスキーをブレンダーによりブレンディングされ、味が均一化され、オフィシャルボトルとして世に出ます。
ですが、全てが全て、そのような形では出てきてないんです。
(小さな蒸留所では瓶詰め設備がないところもあります)
イギリスには”瓶詰め業者”、ボトラーズと言う会社が存在します。
これは蒸溜所からウイスキーを樽で購入し、自社で瓶詰めし販売します。
その為、オフィシャルのウイスキーと違い、その多くの商品が超少数販売。
樽の原酒をそのまんま出す、シングルカスク。
ボトラーズ側でブレンドされて出すものには数多くの蒸留所の原酒をブレンドしたもの。中にはどの蒸溜所の原酒が入っているか?世に出せない珍品も。
全く聞いたことがない小さな蒸溜所のシングルモルトもボトラーズから多く販売されてます。
だから、サントリー、ニッカ、ディアジオ、ペルノリカールと言った有名メーカーが一切出展せず、出展しているのはウイスキー通や、バー関係者しか知らない、日本の輸入代理店ばかり。
ま、簡単に言うと「かなりマニアック」。
「Whisky Festival」に比べれば、それほど盛り上がらないんだろうと思いきや。

この通り、大盛況。熱気ムンムン。1800人来たそうです。主催者側としても予想をはるかに超える人数だったそうで。
他のウイスキーフェス同様試飲が出来るんですが、珍品ボトルが多いせいか?有料試飲が多かったな....。
試飲してみたもので、美味しかったもの、気になったものを

1991 Berrys' Own Selection Tomatin Higjland (54.8%)
とってもフルーティーなノーズにバニラな味わい。ハイランドのいいところが出てます。

1994 Berrys' Own Selection Braes of Glenlivet,Speyside (46%)
Braes of GlenlivetはGlenlivetとは別物の蒸溜所。ブレンドの補完用として主に生産されており、シングルモルトとしてとはほとんど出てないようですね。まろやかなオークの香りがとってもよく出てました。

THE TASTER 6th Imperial 1995 (56.2%)
モルト・ウイスキーに精通したモルト愛好家が、テイスティングと選定を行う「ザ・テイスター」シリーズの第6弾。
今回は吉村宗之さんが選んだImperialの18年。
1998年に生産休止、その後閉鎖と、すでにない蒸溜所。ペルノリカールが同所を買収しており、今後蒸溜所を新設予定だそうです。
ノーズからフィニッシュまでナッツやオークの香りがとっても引き立ち、とっても正統派なシングルモルト。

Ichiro's Malt CHICHIBU Silver Seal Whisky (62.4%)
イチローズモルトのボトラーズ経由のシングルカスクですね。
果実の香りがとって強く、とってもスパイシー。若干加水すると丸みが生まれ、とっても飲みやすかったです。

【ウイスキートーク福岡2014】オリジナルボトル 「失われゆく動物シリーズ」 秩父2009 ツシマヤマネコ
毎年福岡で行われているウイスキーイベント、ウイスキートーク福岡で販売されるオリジナルボトル。
これが飲んだ瞬間に思わず声を上げたほどの驚き。プラムに近いフルーティーフレーバー。
今までのイチローズモルトではなかった味わい。
どうやったらこんな味になるのか?。なかなか試飲できるチャンスは少ないですが、これはイチローズモルトファンなら試してもらいたい。

知らないボトラーズブランドがあるのはわかるものの、知らない蒸溜所が多いこと多いこと。
まだまだウイスキーに対し不勉強だなぁと反省反省。
ウイスキーは買ってきませんでしたが、ウイスキー関連本をどっさり買ってきました。
ウイスキーバカの集まり。来場されている方もひと味違います。

おっ!、○ョニーウォーカー!。

Ardbegの革ジャン!。
楽しかったけど、これ以上人気が出ちゃうと収集がつかなくなりそうだな....。
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