「写真の境界」「戦争とカメラ」
いよいよ今週木曜日から写真好きにとって年に一度のお祭り、アジア圏最大の写真関連商品の見本市、CP+がパシフィコ横浜で行われますね。
私も当然今年も行きたいと思ってます。
横浜市ではCP+を中心とした1月から3月まで、「PHOTO YOKOHAMA」と題し市内で写真に関連したイベントが行われています。
そのうちの一つを覗いてきました。
場所はあざみ野。バリバリの住宅地ですので、仕事以外で来るのはお初です。
駅から歩いて数分のアートフォーラムあざみ野。公益財団法人の施設になるのかな?。
その中の市民ギャラリーにて二つイベントが。
まずは三人の写真家の写真展、「写真の境界」。
その中の通り、写真表現の「境界」を考えさせられる写真展。
三人の写真はパッと見では写真には見えない写真ばかり。
多和田有希さんの作品はインクジェットで印刷した写真にニードル等でキズを付けたり消しゴムで消したりして写真に躍動感を生んでます。
春木麻衣子さんの作品は強い日差しの日に撮影したとてつもないコントラストの写真。
写真好きとしては「どうやって撮ったの?」って考えてしまうが、そう言うことを考えるのは野暮なのかな?。
吉田和生さんの作品は森の中の空と鮮やかな雲の合成写真。
写真には見えなくなってきます。
写真作品としてどこまでがアリなのか?。その境界を考えさせられます。
もう一つは「戦争とカメラ」
横浜市が保有している約一万件の写真関連の資料を定期的に紹介するコレクション展の一環。
1853年のクリミア戦争で初めてカメラにより初めて公式に記録されてから、戦争とカメラは切っても切り離せないものに。
戦争記録、プロパガンダ、兵器、軍事予算に託けて、様々なカメラが開発されました。
感度が悪く露出に数十秒かかっていた頃は戦闘場面を撮れるわけもなく、野営地等風景を撮ったり。
第一次世界大戦の頃はステレオ写真が大全盛だったようで、随分と展示も多かったですね。
機関銃を模したカメラ。
訓練の際に戦闘機に機関銃の替りに取付け、引き金を引くと、シャッターが切られ、現像して、飛行機が写っていたら着弾と。
鳩に装着させてタイマーでシャッターを切る偵察カメラ。
流石に実戦使用はされなかったらしい(^_^;)。
フェアチャイルド製のキューバ危機にて使用された航空カメラ。
高高度偵察機に積まれ、高度20000mで10km四方を約45cmで解像できたとか。
レンズはイーストマンコダックでした。
数多くの展示がされていたがやっぱりライカ。
物資不足で布幕シャッターが赤色の珍品も。
その他にも数多くの戦争にて使用されたカメラが展示。
こういう物が市が保存していると言うのに驚きを感じました。
日本有数のフォトジェニックな街、横浜。
これからも写真愛好家にとって魅力的な街であってほしいです。
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