先週からこんな市民参加型実証実験が横浜で始まりました。

超小型モビリティのカーシェアリング「チョイモビ ヨコハマ」がスタート:ヨコハマ経済新聞
2人乗りの軽自動車よりもさらにコンパクトな電気自動車で、横浜市と日産自動車が主体となって実施する、カーシェアリング型のサービス。
1年間の期間限定での市民参加型実証実験です。
細かいところはチョイモビ ヨコハマのサイトを。
これがコンセプトムービー。
スマホで、チョイモビの利用申し込み(チェックイン)を行い、チェックイン時に指定したチョイモビがあるステーションから乗車、申し込み時に指定したステーションに返却して完了。
料金は1分20円の従量課金制。
約50カ所に設置され、今後70カ所程度に拡大予定。利用可能台数も30台から約100台まで増やすらしい。
基本乗ったところに返却するレンタカーや今迄のカーシェアリングサービスと異なり、目的地まで乗って行って、現地で返すワンウェイ型です。
ステーションは北は横浜駅周辺から、みなとみらい線沿線、日の出町、関内、山手、南は三渓園まで50ヶ所。
一番遠距離で、交通事情を考慮しても40分ぐらい、基本15〜30分ぐらいと言うところでしょうか?。
うん、とっても気になる。
で、折角なので、試してみることに。
利用にはあらかじめ会員証の発行が必要。
オンラインにて、利用者情報、撮影した免許証の送付、料金支払い用のクレジットカードの手続きなど。
さらに講習会に参加して、はじめてICカードの会員証がもらえます。
で、14日の祝日に講習会に行ってまいりました。
(現時点では事前申込要。私も一週間前に申込ました)
場所はみなとみらいの日産グローバル本社とパシフィコ横浜。

私は日産グローバル本社で受講しました。

講習会は利用方法、チョイモビの操作方法、試乗、諸注意、事故等が起きた場合に関する説明など、約1時間。

使い方はチェックの後、会員証をICカードリーダーに認証させ、頭上のボタンを押したり、所定の操作の後、イグニッションをONにして、スタート。
返却時も同様の操作を行います。
正しい操作をしないと、電源が入らずスタート出来ず、逆に返却時も課金が止まらないのが注意点。
(正常に返却処理が終わるとメールが届きます)

で、乗ってみました。
まず乗り心地ですが、決してよくはありません。
何せ軽自動車より小さい小型車。タイヤの小ささ、サスペンションの性能などが理由でしょう。
段差の乗り越えはかなりショックがあります。
またクリープ現象がないので、ブレーキを離しただけでは進みません。
坂道発進では結構後ろに下がるのでアクセル操作はちょっと馴れが必要です。
小回りはとっても効きますが、パワステじゃないのでパワステに慣れてる人はちょっと車庫入れ時に戸惑うかな?。
あと、ウインカーとワイパーが日本の右ハンドル車とは逆なのと、クラクションはハンドル中心ではなく、ウインカーのレバーにあったりします。
あとは何と言っても注目の的と化します(^^;;。
三連休の最終日のみなとみらい。多くの観光客でごった返してましたので、視線が集まる集まる。
次第に数も増え、街に溶け込めばそんなこともなくなるかもしれませんが。

講習会を終え、ICカード会員証を受け取り、いざ、乗ろうかと思い、iPhoneからチェックインをしようとすると、日産グローバル本社他、軒並み周りのステーションに空いてるチョイモビが見つからない!。
仕方なくbaybike(後述)を借りて最も最寄だった横浜赤レンガ倉庫まで自転車で。本末転倒じゃないか!(^^;;。

試しに横浜赤レンガ倉庫からちょっと遠回りしながら横浜駅西口側の浅間下のステーションまで乗ってみました。
かかった料金は24分で480円(みなとみらいが車が多く、時間がかかりました)。
タクシーなら1500円近くかかる距離。
他の交通機関だと、もっと時間がかかると思います。
こう思うと、かなり便利だと思います。
特に二人で乗ればかなり格安だと思いますし。交通機関が一本でつながってない点と点を結ぶ場合はとっても便利です。
で、良い点悪い点があると自分なりに考えてみました。
1、公共交通機関のデメリットを埋められる
電車だと目的地が駅前ならいいけど、そうじゃないと徒歩の部分がどうしても多くなり、タイムロスが発生する。
バスも直線的に目的地に一本で向かうバスがあればいいが....乗換えとなればバス代も良い金額になる(一日乗車券って手もあるが)。
今回のチョイモビのステーションもそれを明らかに意識したステーション配置になっている。
本牧エリア、山手なんて正しく最適なエリア。
電車ないし、山手は坂道がかなり強烈。
あと、日の出町近辺からみなとみらいなんてのもとっても便利かも。
2、(使い方によっては)格安
上記の通り、場所によってはバスや鉄道より格安。
マイカーと比べると、コインパーキング等の駐車場を使わないので、それもメリットになる。
土日のみなとみらい、駐車場高いんだよねー。
月額基本料金もかからないので、使わなかったら無料です。
3、エコ
マイカーと比べたらね。電気だし。
問題点と言うか、課題と言うか。
1、予約できない、希望通りに使える保証が何もない。
申し込みは実際に運転し始める30分前から。
しかも希望のステーションにチョイモビがなければどうにもならない。
逆に降車予定のステーションがチョイモビで埋まってたり、他の人は降車予約をしていたら、降車予約ができなくなる。
チョイモビありきでの行動計画を立てるのは厳しいと思うべき。
2、窓がない
なぜ窓をつけなかったのか?がわからない。雨が降った日はかなり厳しい。
まぁカッコいいけどさ。
追伸:理由は重量の問題だそうです。もともと1人乗り用に開発されたルノー製の電気自動車を2人乗りに改造した為、ガラス窓を犠牲にしたそうです。
3、baybikeとの共存

baybikeとは2011年4月から2014年3月までの期間限定で、横浜市とNTTドコモにおける自転車の共同利用サービスです。
チョイモビ同様、ステーション~ステーション(baybikeではポートと言う)で乗り捨てが可能。横浜駅東口から、元町中華街までの要所要所に数多くステーションあり、自転車の数も豊富。現時点でのチョイモビの様にお目当ての場所に行っても自転車がなく、乗れないってことはまずないです。
なにより安い。いろいろなプランはありますが、月額基本料金無料のプランでも60分以内であれば一回の使用量が100円。
baybikeエリアであれば、距離にもよるが、チョイモビより安価。ただ自転車なので、長距離や坂道はチョイモビの方がメリットがありますね。
どちらの実験も横浜市が参加しており、この2つを横浜市がどう見ているのか?。
どちらが便利か比較するのか?。共存を目指すのか?。
両方とも期間を区切っての市民参加型実証実験なので、永続的にサービスを行うとは言ってない訳で、どちらかをなくす可能性もあるし、どちらもなくなる可能性もある。
baybikeとの差別化であれば、baybikeでは厳しいところにステーションをもっと置くべきでしょうか?。
三ツ沢公園、根岸森林公園とか山の上のスポット。
あと自転車に乗るのが困難な方向けに区役所、公営病院、とか。
今後どうなるか?チョイモビもbaybileの今後に注目です。
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