ではでは遅ればせながら旅行記を
まず、今回の旅行でやろうと思ってたこと。
〇東北パスポート、スタンプ集め。
夏の秋田、青森旅行から続けてる、東北パスポートに押すスタンプの続きです。
基本的にはスタンプが設置されている「旅のサロン」があるのは駅の観光案内所なので、今回は車なのに駅に寄ります
。
〇復興商店街を巡る旅スタンプラリー
NEXCO東日本が主催している「復興商店街を巡る旅スタンプラリー」にも参加しようと。
これは東日本大震災で大きな被害を受けた商店街が復興に向けて次々とオープンしている「復興商店街」に設置されているスタンプを3つ押すと抽選で、宿泊券や食事券がもらえると言う物。
プレゼント狙いってわけでもないですが、どうにしても復興に向けて頑張っている商店街、飲み屋の皆様のところに行くのが今回の最大の目的ですから、やっちゃえと。
朝6時に残雪残る横浜を出発。
途中上河内SAのみで、東北道を爆走。結構路面には殆ど雪はなかったものの、側道はしっかり雪が残ってる状態。

東北道は一関で降り、まずは岩手県一関へ。
駅の観光事務所で東北パスポートのスタンプを押してもらったところ、12時ちょい前。お昼時。

「どこで食べよう?」と寄ったのが世嬉の一酒造。
元々酒蔵があったところが地ビール工場、直販所、博物館、レストランになってます。


登録指定文化財にもなっている酒蔵がとってもフォトジェニック。
雪化粧した酒蔵なんて見るの初めて。


レストランもとっても素敵でした。一関の郷土料理を集めたレストランで、私が食べたのは「一関牛辛スープもち膳」
第1回 中東北ご当地もちサミット(そんなのがあったのか!?)で準グランプリに輝いた一品。
揚げたもちの上に牛肉とごぼうの甘辛煮が乗っかってます。
お餅も美味しいし、甘辛煮がとってもいい感じ。

日本酒が飲みたかったが(酒蔵だし)、ドライバーなので、断念!。
しかも東北パスポート提示でドリンク一杯無料なのに!(仕方なくリンゴジュースを)。
一関から宮城県気仙沼へ284号線で約1時間半。

気仙沼駅は標高が高いので(おそらく)無傷。大船渡線も一ノ関駅~気仙沼駅間は震災後1ヶ月足らずで復旧したんですね。でも気仙沼より先のの三陸海岸沿いは今も復旧の目途が立ってませんが。(南へ進む気仙沼線はBRTと言うバス専用道路で仮復旧のようですね)。

スタンプ押して、海から近い市街地へ
銀行や市役所がある地域ももともあった建物は仮に建物が残っていても使い物にならない状態でした。
残っていても大部分が解体待ち。実際に解体作業が続いてました。


復興商店街はプレハブで営業が行われてます。

スタンプがあるコロッケ屋さんで休憩がてら、話を聞きました。
解体が進み、海からの風を遮る建物がなくなり、その上普段あまり降らない気仙沼に降雪。例年にも増して寒さが身にしみるとのこと。
また、プレハブ建屋で営業できるのも2年が最高とのことで、その後は移り住まねばならない。
「まだ解体すら終わってないのに、何をやれって言うんだか?」って思いましたよ。

コロッケ屋さんでのんびりしていると観光客とおぼしき人が来て、「これください!」と買って行ったのが気仙沼の観光キャラ「海の子 ホヤぼーや」。2012年のゆるキャラグランプリ(参加865人中)宮城県1位、全国でも26位の人気っぷり。
ひこにゃん、くまモンの大成功により一大ビジネスになりつつあるゆるキャラ。
気仙沼も頑張ってます!。

市街から北上すると、水産業の拠点があった鹿折地区へ。
すでに再建された製氷所や加工場はありますが、こちら側は本当に何もない。全てが津波に飲まれた模様。
地形的な問題でしょうが、単に標高だけではないんですよね。
震源地、津波の方向、半島の位置関係などで、明暗が別れたみたいで。



ほとんどがれきが一層されている中、これだけが残されています。
ここからは海までは結構ありますが、この周りは今仮建屋のコンビニがある程度。
とても曳いて海まで持って行ける距離じゃありませんが、周りの惨状を見れば「津波で流されて来たのか.....」とは容易く想像つきます。
さらに北上し、岩手県に戻ります。
そして陸前高田市。

テレビ中継でもよく出てきたMAIYAと、近代的なホテル、市役所とガレキ以外何も残ってない。
愕然とする光景でした。
しかも陸前高田市の市街はテレビから受けるイメージに比べて格段に大きいんです。
「こんな大きな街が水の力だけで.....」と。
実際には被災時は基礎のみだけでも残った建屋はかなりあったようですが、解体が大部分が終了した状態のようで、余計何も残ってない感がを強く感じました。ホテルや市役所も間もなく解体が始まるようです。

カーナビが「まもなく踏切です」とアナウンス。
でも踏切なんて全くない。注意深く見なければ目の前に鉄道(大船渡線)が通っていたことすら分からない。
この写真の奥には本当は陸前高田駅があったはず。面影は殆どありません。
市街地で復旧している店舗は取り急ぎで作ったセルフのガソリンスタンドだけ。
お金を落とそうしてもお店がほとんどない。
ここから復興する希望を見出すのは並大抵なことじゃないと感じました。
本来大船渡とかも寄りたかったんですが、日が暮れてしまい、取り急ぎ、この日の宿泊予定地にしていた釜石へ。
釜石に着いて、早速宿探し。ここでこの旅行最大のピンチが。
宿の予約をしていないお気楽ドライブの鉄則が「メシより宿」です。
「こんなクソ寒い時期に観光客なんていないからどこの宿も空いているだろ?」って高を括っていたんですよ。
が、どこをかけても満室。
本当にビジネスホテルがどこも空いてないんです。
あとになってわかったんですが、原因はまさしく震災。
釜石のシンボルと言える新日鉄住金釜石製鉄所の関係者、復興工事の関係者が長期宿泊しているようで、慢性的に宿が不足していたんです。
ローソンの駐車場でWiFi接続したiPadで釜石市内の宿を片っ端から検索し、即電話。何軒断られたか覚えてないぐらい電話かけましたよ。
そして最後の最後に「素泊まりだけなら」と見つかったのが平治旅館。
本当に助かりました!。
電話で乗り確約をとり、安心して、本日の晩ごはんを食べる店探しを。

車で付けたのは「釜石はまゆり飲食店街」。
被災した約50軒の飲食店がプレハブ建屋で営業してます。


悩んで、悩んで、お邪魔したのは「居酒屋 海舟」さん。
このリンク先の食べログに記載されている住所ももともとお店が大町の方。
被災し、釜石はまゆり飲食店街がある鈴子町に移って来ています。

三陸の海の幸。刺身、カキフライ、全て美味ーい!。お作りもこの通り素敵~!。
ただし、今宵の宿からココが距離がある為、車で乗り付けてしまった為、私はウーロン茶。ヨメはビールに日本酒、チクショー!。
ちょっと残念だったのがご主人も奥さんも声をかけてくれなかったこと。
夫婦で来ているから気を使ってくれたのかな?。口下手なのかな?。こっちから進んでコミュニケーションとればよかったかな?。
もっと他の店も寄りたかったんですが、何せ酒が飲めない
。
スーパーでお隣の遠野産ホップ使用のキリン一番搾りと地元の日本酒を買い込み、旅館へ。

で、今宵のお宿、平治旅館でしたが、本当に昔ならではの民宿。でも私達が泊まった洋室(ツイン)はちゃんとカギもついてて、広さもビジネスホテル並。お風呂も男女時間制でしたが、数人が一緒に入れるぐらいの大きさの湯船でしたし。
それで浴衣、タオル、バスタオルもついてて一人あたり5千円でおつりが来ました。結果オーライ。
宿の方もフレンドリーでとっても好感持てました。
話を聞いたら、この日のお客さんウチのヨメを除き、全員男性だったそうです。前述のとおり、復興関係で長期宿泊されているようです。
宿で一杯飲んで、バタンキュー。
2日目は岩手三陸を満喫します!。
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