閉館直前!船の科学館へ(その2、羊蹄丸船底探検)
もう一つの限定ツアーがこちら。
今月いっぱいで船の科学館での展示を終了する青函連絡船「羊蹄丸」。
これの船底の機関部の見学ができるのことでこちらも限定10名に入り込むことが出来ました。
まずは船内を見学。
この羊蹄丸は青函連絡船としての役目を終えたあと、ジェノヴァ国際博覧会でパビリオンとして利用した際に客席等はほとんど撤去されてしまい、一般の見学ルートで昔の面影を残しているのはデッキと艦橋程度なのです。
これが仇となり、青森、函館に展示してある八甲田丸、摩周丸は今年機械遺産には認定されたものの、羊蹄丸は認定を見送られました。
機会があれば八甲田丸も見に行ってみたいなぁ...(何せ、青森、函館は未踏の地)。
その代わりと言っちゃ何ですが、船内には青函連絡船の全盛期である昭和30年代の青森駅を再現したスペースが作られてます。
これが結構なリアリティ。
受付時刻前から集合場所では本日のツアーの案内役である西沢船長(本物の青函連絡船の元船長)が昔の写真を見せながら、昔話を披露。
札幌オリンピックの聖火リレーの際は聖火を載せた青函連絡船を自衛隊の艦隊が護衛した話。今の中央線じゃないけど、投身自殺が多く、船から落ちた際、どうやってプロペラから乗客を守り、救助するか?等。
ツアーは西沢船長の他、コレまた元青函連絡船の機関士だった尾崎さん、そして船の科学館の学芸員の皆さん。
出発前にまずヘルメットとヘッドランプが配布される。「中は真っ暗でとても通路が狭いから」と。
関係者以外立ち入り禁止の扉を開けて、階段を下りていくと、すぐ真っ暗に。
(これからの画像は全て、クリップオンストロボを使っての撮影。照明がないと歩くことすらできません)
乗客用の寝室もありますが、従業員用の休憩室もしっかりベッド完備。深夜も運航してたそうですからね。
こちらが最後尾の操舵機室。
基本的には艦橋からの電気信号で舵が動きますが、それが故障した場合はここでのレバーで舵も切れるし、もし電気系が故障すれば手動で動かせたそうです。フェイルセーフですね。
ここは機関士の作業スペース。
故障してもすぐに修理できるように船内に部品庫や、工作機器があります。
エンジンの部品の点検等もこの中に行います。
こちらが機械室。
この左右にバラストタンクがあり、停泊時に貨車を積み込む際、船の傾きを3度以内に保つように調整するそうです。それ以上傾いた場合は信号で知らせ、積み込みを中止します。

ちなみに貨車の積み込みは船尾から、上に信号があります。なんと48両も入り、その積み降ろしを港に停泊する51分で全て済ませたんだからスゴイ。
その奥にあるのが、エンジンルーム。
合計8つのエンジンで2つのプロペラを動かします。
常に8つを動かしている訳ではなく、止まっているエンジンは運航中でも点検修理が出来るようになっており、定期運行の遵守に一役買っていたそうです。
本来はこのさらに奥に機関の中枢である統括制御室があるんですが、これも全て撤去。
「本当なら統括制御室のことも話したいんですが...」と機関士の尾崎さんが悔しそうに話されていたのが印象的でした。
この羊蹄丸は公募による無償譲渡が決定しており、希望した団体が複数いるとのこと。現在船の科学館側で譲渡先を選定しているそうです。
できれば一般見学できるようになれば良いですが。
前回紹介した、本館バックヤードツアー、羊蹄丸の船底探検は今月の土日祝祭日のみの開催。
そう、この三連休しかありません。
興味がある方、是非とも並んでください!。
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