サントリー白州蒸溜所ブロガーイベント訪問 その2
ではでは蒸溜所に入ります。
ウイスキーの蒸溜過程は過去にここで何度も書いてますので、コチラ参照(山崎蒸溜所バージョン)。
今回の最大の収穫は蒸溜所のほとんどの設備が稼動していたこと!。
コチラが麦汁から酵母を加え、もろみを作る発酵層。
酵母が頑張りまくって麦汁の糖分をアルコールと天然ガスに変えていってます。
そしてポットスチル。
稼動してないときは目の前まで行けるのですが、稼働中は窓ガラス越しなのね。
必要ないと思い望遠レンズを別室に置いてきちゃったんだよねー。
よーく見るとポットスチルののぞき窓から煮えたぎっている麦汁をのぞくことができます。
蒸溜中のポットスチルを見るのは初めて!。かなり感動!。
ガラス越しからもポットスチルの熱を感じることが出来ます。
蒸溜所によりポットスチルの形に対する考え方は多種多様。
全てほぼ同じ形に統一している蒸溜所(ニッカ宮城峡)、すこーしづつ変えている蒸溜所(ニッカ余市)。
で、白州は見事にバラバラ。
敢えてバラバラにしているそうです。
ポットスチルの形はできるウイスキーの個性を決める大きな要素の一つ。
だから白州のウイスキー多彩な個性を持つウイスキー原酒ができます。
これをブレンダーは"厄介”と思うか、”やりがいがある”と思うか(笑)。(言わずもがな後者でしょうが)
白州は入口から見て左が初溜釜(Wash still)、右が再溜釜(Spirits still)。
その間の階段の下に熟成させるウイスキーの赤ちゃんと、そうでない廃液に分けるSpirit Safeがあります。
そこからドクドク出てくるウイスキーの赤ちゃんも拝むことが出来ました!。
その次の見学は長年使用し、熟成の力が衰えた樽を内側を焼くことに復活させるリチャー作業。
最初は残っているアルコールが燃え、青白く、そのあと木の繊維が燃えることにより赤く燃え始め、割れ目を作ります。
職人さんが消すタイミングを計り、一杯の柄杓の水をかけて一気に消火。見応え抜群!。
リチャー作業を行っても樽としての耐用年数は60年から80年。
耐用年数を超えた樽は家具になったりフローリング材としてサントリーさんは販売しています。
他の見学出来る蒸留所の貯蔵庫と異なり、ここの貯蔵庫は前後左右にも大きいし、上下もとっても大きい!。そこに熟成を続けているウイスキー樽がぎっしりと並べられています。
見学者用の通路はしっかりとしたものが作られてますが、ブレンダーが樽の熟成を具合をチェックする通路はまさしくキャットウォーク。
せまーい通路を抜けて一つ一つの樽の中身をブレンダーがチェックを行います。
非公開ですが、近江エージングセラーなんてどうなってるのかな?。
これにて蒸溜所見学はおしまい。
次は「白州森香るハイボール体感講座」ですよ~
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