利休が愛した水(山崎蒸溜所)
やっと最終章だべ>関西旅行
なんばパークスから大阪乗り換えで山崎へ。
「ウイスキーバカなら一度は来なきゃ」と思い続け遂に実現しました。
白州と違い、駅から歩ける距離。電車で楽々来られるのが嬉しい。
そもそもこの通り、線路沿いに蒸溜所があります。
ここは大山崎カーブと言って、鉄道写真愛好家の皆様にはとっても有名な場所だそうです。
確かに電車の写真を撮られている方が何人かいましたね。
受付を済ませ、早速、ツアースタート。
どんな工場見学でも同じですが、製造過程を辿るように進みます。
乾燥させた二条大麦の麦芽を仕込み漕にて離宮の水にしたし、糖化、ろ過を行い、出来上がった麦汁を発酵漕にて酵母をプラスして、アルコール濃度7%程度のもろみ(ウォッシュ)を作る。ここまではビールと全く一緒。
そして、もろみは蒸溜される。
これが蒸溜するポットスチル。ここで7%程度のもろみは二度の蒸溜を行い、70%程度までアルコール濃度を上げる。
ポットスチルは似ているようで、全て異なる形をしています。
どのポットスチルで蒸溜されるかでもウイスキーは個性を出します。
全てポットスチルはお手製だから、絶対同じものは出来ないのです。
昔々、銘酒バランタインの伝説のマスターブレンダー ジャックガウディはテイスティングの際、ポットスチルに配管工事を行ったことを嗅ぎ当てたってことがあったぐらい、ポットスチルの出来も即ウイスキーの味にも直結します。
ここのポットスチルも今年、改修工事が行われ、ピッカピカだったりします。
ポットスチルを見ると、「蒸溜所に来たんだぁ」って気になります。
蒸溜されたウイスキーは70%程度から60%程度に加水され、貯蔵庫にて熟成に入ります。
眠る訳ではないのです。樽の香りや、山崎の空気を吸って、成長し続けるのです。
何分、中は60%のアルコール。当然蒸発する。年間約2〜3%。
だから20〜30年経つと樽の中は半分近くは蒸発している。「天使の分け前」って奴です。
探していたら、1924年の樽を発見。山崎蒸溜所操業開始の翌年です。実に86年。中身入っているの?。
右側は私と同い年の樽。もうヴィンテージの部類ですな(T_T)。
山崎ハーフロック、響ハイボール(贅沢!)、響トゥワイスアップ、山崎ストレート辺りを飲んだかな?。
さらに有償テイスティング。
シェリー樽を使ったシングルカスクとバーボン樽を使ったシングルカスクの飲み比べ。
思いっきりタイプの異なるものを敢えてチョイス。
シェリー樽は飲んだ瞬間口の中に広がる華やかな香り、バーボン樽はバーボン樽独特のバニラのような甘いテイスト。樽が違うだけでこんなにも違うのか?ってぐらい。まぁ敢えてそれを狙ったんだけど。
お土産は山崎蒸溜所限定シングルモルトと、樽出原酒15年貯蔵、そして、樽材で出来た箸とマドラーを購入。
いろんなものをD50でバシバシ撮影したり、マニアックな会話をしていると、ガイドのお姉さんが話しかけてきてくれまして、しばし雑談。
「えっ!、白州も行かれたんですか!?」「はい、2回ほど」
なかなか、白州、山崎両蒸溜所を制覇した人間は少ないそうだ。結構意外。
「ブログにて、トラックバックキャンペーンをやっているので、是非とも参加してください!」と言われちゃいましたので、応募しました。遅ればせながら。
いや〜是非とも行きたかった所だけに感無量!。
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