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こんなボランティアも(献体)

 水曜日以来の更新になってしまいましたね。

 実はこんな理由がありまして。

 木曜日に自分がガキの頃、本当に可愛がってもらった祖母が亡くなりました。
 最近、心不全を起こした為、そう長くはないと思っておりましたが、27年間同じ敷地内で一緒に住んでいたこともあり、ショックでした。

 数年前に親父からこんなことを聞いたんです。
        

「おばあちゃんは献体登録をしている」

 その時は献体と言う制度そのものを知らず、話をよく聞き、かなりびっくりしました。

 献体というのは、 「自分の死後、遺体を(解剖実習などで)医学・歯学の教育と研究のために役立てたい」と、生前から献体したい大学またはこれに関連した団体に名前を登録しておき、死後、遺族あるいは関係者がその遺志に従って遺体を大学に提供する制度です。

 その時はそう言う制度があると言うことだけは調べましたが、一体「死後どうなるか?」なんてことは特別考えてませんでした。


 本来、祖母の死のことなんてblogに取り上げるべきではないのかも知れませんが、こう言う制度があるということ。実際に献体登録者が亡くなった場合、その後どうなるか?等を一人でも多くの方に知っていただくことが、今後の医学レベル向上の為に有益となり、それが、献体を申し込んだ祖母の遺志であると思い、敢えて書きます。


 6日の夕方、親父から祖母逝去の連絡が入り、実家に駆けつけ、親父から今後のスケジュールを聞いたところ、
 祖母が献体登録した大学は死後すぐに遺体を大学に持ち込む必要はなく、通夜、告別式も問題なくできるということで、翌日に通夜、土曜日に告別式となりました。

 そう、通夜、告別式は普通のものと同様に行えます(一部の大学で例外あり)。
 つまり(寺の住職の言葉を借りると)、「違うのは斎場を出た後、火葬場に行くか、大学に行くか、だけ」

 通夜の日の午前中に喪主である親父から、大学の担当へ連絡をし、すぐに、担当者が自宅に到着し、そこで献体の手続きをとりました。

 もし急死ではなく、事前に死期が迫っていることがわかっている場合は、事前に大学にその旨を伝えておいた方が後々の為にも良いと思います。
 中には死後病院から大学へ24時間以内に直行する例もあるそうです。
 そうなると葬儀どころじゃなくなっちゃいますね。

 祖母の遺志で、「普段お世話になっているお寺の住職に供養してもらえれば葬儀は不要」となっていたもので、葬儀は近親者のみで「お別れ会」と言う名目で行われました。
 
 普通、告別式は火葬場のスケジュールから逆算して執り行われますが、もちろん火葬場には行きませんので大学との話し合いで決定します。火葬するより自由度は高いです。

 出棺の際に遺体は遺族側の手から、大学側の手に渡り、葬儀社か大学が用意した寝台車で大学に運ばれます。
 最後のお別れは普通は火葬場ですが、献体の斎場での出棺が最後のお別れになります。
 
 普通であれば、火葬場から斎場に帰ってきて、初七日の法要を行ったりしますが、全て省略しました。遺骨がない状況ですんで。
 これはお寺側との話し合いで決まると思いますので、まちまちになると思います。
 今のところ、四十九日法要も予定してません。

 「祖母はその後どうなるか?」を献体の手続きの際に聞いてもらいました。

 私のイメージでは、解剖用の遺体はホルマリンかアルコールの浴槽かプールに普段は漬け込んであり、必要な時だけ、クレーンか何かで引っ張りあげるもんだと思っていたんです。

 中にはそう言うところも有る様ですが、実際祖母が献体される大学を含め、解剖学が進んでいる大学はそうではなく、大学に到着後、体内に防腐剤を点滴のように注入することで、何年も腐らずに保管できるそうです。そして普段はアメリカのホラー映画に出てきそうな遺体安置所にて、厳重に保管されるそうです。

 何ヶ月かかけて、防腐処理をされ、実際に解剖学実習でお役に立つのが来年の今ごろ。

 故人に対してとっても失礼な話なんですが、
 「80歳過ぎのヨボヨボのおばあちゃんでも解剖に適しているのか?」と言う疑問。
 これは逆に痩せていて、天寿を全うした人間の方が適しているそうです。
 痩せているほうが、脂肪が邪魔にならず、解剖し易いそうです。
 ですんで、献体の申し込みも70歳以上に限っているところもあるみたい。
 逆に適さないのが
 ○交通事故で死亡 (組織が破壊されており、教育用に適さない)
 ○肝炎にかかっている (伝染してしまう恐れがある)
 以上2つは献体登録してあってもお断りするそうです。

 解剖学実習を終えた後、大学にて火葬され、慰霊祭の後、遺族に遺骨が返されます。
 今のところ予定は来年の秋。
 1年半の間おばあちゃんは大学にいることになります。思いのほか長いんです。

 一周忌もお墓に遺骨がない状態になってしまう為、これもケースバイケースですが、納骨と一周忌法要を両方合わせてやってしまうのがベターなのではないか?と思います。

 まぁこんなところです。
 何か書き忘れたことあれば、また加筆します。

 関連リンク
 日本篤志献体協会

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